ヤクルトの村上宗隆内野手(21)が20日、東京・港区の球団事務所で契約更改交渉に臨み、2億2000万円プラス出来高払いでサインしました。村上は「最大限の評価をしていただいた」とコメント。高卒5年目野手の歴代最高年俸はイチロー(オリックス)と松井秀喜(巨人)の1億6000万円でしたが、村上は昨季年俸1億円から1億2000万円増で2人のレジェンドを超えました。

写真はスポーツ報知より。


村上は昨年から不動の4番を務め、2年連続で全試合で4番として出場。打率.278、39本塁打、112打点で、初の本塁打王を獲得。6年ぶりのリーグ優勝、そして20年ぶり日本一に貢献し、今季のセ・リーグ最優秀選手賞(MVP)に選出されました。


5年目までに2億円に到達したのは15人目で、野手では5人目。過去4人はすべて外野手で、内野手では山田哲人(ヤクルト)の6年目を抜く最速到達。5年目の最高年俸は13年摂津正(ソフトバンク)の2億9000万円がありますが、野手では08年青木宣親(ヤクルト)に並ぶ最高額。また、高卒では09年ダルビッシュ有(日本ハム)、17年大谷翔平(日本ハム)の2億7000万円に次ぐ3位で、高卒野手では最高額となるそうです。


村上は「光栄ですが、まだまだ比べられるような成績じゃない」とコメント。「日本一になれたということが一番。そういったところではすごくいいシーズンになった」と答えながらも、自身の活躍については「まだ余力があるなと思うし、もっともっとできる部分もたくさんあった。去年3割30本100打点という目標を掲げましたし、そういったところで打率が届かなかったっていうのはすごく悔しい」と振り返りました。


来シーズンの目標を聞かれると「3割40本100打点くらい叩き出せれば満足のいくシーズンになるかな」と去年を上回る数字を掲げ「まだ4年目ですし、もっともっと課題があった方がこれから先やれることが明確になる。今シーズン出来過ぎたなという感覚は全くないので。自分の野球の技術とか、成績だとかそういったところではまだまだ課題があって良いんじゃないかなって思っています」とコメントしていました。


また石川雅規投手(41)は現状維持の年俸9000万円、塩見泰隆外野手(28)は3150万円増の年俸4500万円でそれぞれサインしました。いずれも金額は推定。