24日、神宮でヤクルト対巨人戦が行われ、ヤクルトが6対4で巨人に競り勝ち、優勝マジックを2としました。引き分けを挟んだ連敗は3でストップ。本拠地神宮のファンとともにつかんだ5試合ぶりの大きな1勝でしたね。


先発の原はランナーを背負いながらも無失点に切り抜ける立ち上がり。ヤクルト打線は3回まで巨人先発の戸郷の前に無安打に抑えられていましたが、4回に塩見が三塁強襲内野安打で出塁。これがチーム初安打で塩見にとっては32打席ぶりのヒットでした。さらに青木の四球と山田の死球で無死満塁とすると、村上がライト前に先制タイムリー。サンタナもセンター前への2点タイムリーで続き、二死二、三塁から西浦が敬遠され、満塁となって打席は原。追い込まれながらも三塁線を破る走者一掃のタイムリー二塁打を放ち、この回打者一巡の猛攻で一挙6点を先制しました。


原は5回までは無失点に抑えていましたが、6回に丸に二塁打を浴び、一死から若林のサードゴロが悪送球となって1失点。さらに一、三塁とされたところで原は降板。代わった石山が廣岡に3ランを浴びて2点差に追い上げられましたが、以降はスアレス、清水、マクガフと無失点リレーで振り切り、6対4で勝利しました。原は6回途中まで89球を投げて被安打5、3奪三振、3四球の3失点(自責2)で3勝目、マクガフが31セーブ目をマークしました。


デーゲームで阪神が勝っていたので、とにかく勝てて良かったですよね。試合前には選手の輪につば九郎も加わり、全員が肩を組んで異例の円陣。前回優勝した15年9月27日の巨人戦(東京ドーム)で、当時現役だった松元打撃コーチが発案したもので、この試合を2対1で勝ち、マジック3を点灯をさせた縁起のいい円陣が6年の時を経て復活。選手会長の中村は「走塁も打撃も守備も、すべていいイメージを想像してやっていきましょう」と号令をかけました。

写真はデイリースポーツより。


つば九郎ブログではヒーローインタビューの様子も記されていました。最初にお立ち台に立った原は「形はどうあれ、何失点しようが、試合が終わった時に相手より1点でも多かったら、それはそれで勝ちなので」とした上で「何としてもみんなで精いっぱい、頑張っていきたいと思います」とコメント。これを受けた村上は苦笑いで「今、樹理さんがちょっと僕たちにプレッシャーかけたこと言いましたけど、投手が何点取られても、僕たちが1点でも多く取りたいと思います」と力強く宣言。「何とかマジックあと2。しっかり勝って優勝できるように頑張ります」と意気込みを語っていました。


25日は試合なし。26日には横浜スタジアムでDeNA戦が予定されています。この試合でヤクルトが勝利し、阪神が甲子園で中日に敗れれば歓喜の瞬間が訪れますが、阪神も勢いがあるのでこのまますんなりとは終わらない気もします。とにかくヤクルトとしては目の前の試合を勝っていくしかないので、全力で勝利を掴みたいですね。「絶対大丈夫」です。





楽天は楽天生命パーク宮城でソフトバンクと対戦。CS進出決定から一夜明けで臨んだ試合でしたが、先発の岸が2回に一挙5失点。3回以降は立て直して無失点に抑えたものの、反撃も及ばず2対6で敗れました。


岸は10勝目が懸かったレギュラーシーズン最終登板でしたが、2回にリチャードと三森にタイムリーを浴び、さらに釜元に1号3ランを浴びて5失点。3回以降は1安打に抑えたものの、6回109球を投げて被安打8、6奪三振、1四球の5失点で降板。打線は3回に浅村が2戦連発となる18号ソロを放ち、6回には代打の辰己がタイムリーを放ったものの、序盤の大量失点が響いて敗れました。敗戦投手となった岸はこれで9勝10敗。自身3年ぶりとなる二桁勝利には届きませんでした。


25日には楽天生命パーク宮城でオリックス戦が予定されており、予告先発は田中将大。オリックスは今季レギュラーシーズン最終戦で先発は6月以降負けなしの山本。オリックスも優勝に望みをつなぐための大事な試合となりますが、楽天も意地を見せたいですね。