29日、神宮でヤクルト対DeNA戦が行われ、先発の小川が3回6失点で降板し、打線の追い上げも及ばず5対7で敗れ、引き分けを挟んでの連勝は9でストップ。10年8月以来となる10連勝はなりませんでした。ヤクルトの敗戦は今月13日の中日戦(バンテリンドーム)以来、16日ぶり。首位の阪神と2位の巨人も敗れたため、ゲーム差は変わりませんでした。

写真はスポニチより。


ヤクルトは24日の中日戦(神宮)から4試合連続で無失点を続けていましたが、先発の小川が先頭の桑原、佐野に連打を浴びて無死一、三塁のピンチを招くと、牧に犠牲フライを許して先制を許し、チームの連続無失点が36イニングでストップ。チームにとっては5試合ぶりの失点で、チームの連続無失点の記録は39イニングであと3に迫っていましたが、届きませんでした。2回には宮崎に14号ソロ、3回には佐野のタイムリーと宮崎の二打席連続弾となる15号3ランで4点を追加され、小川は3回8安打6失点で降板しました。


5回にはオースティンに28号ソロを浴びて0対7とされ、DeNA先発の大貫に4回まで1安打に封じられていたヤクルトでしたが、5回裏に反撃。一死一、三塁から代打・宮本のタイムリーでこの試合初得点を奪うと、青木のタイムリー二塁打、さらに山田のレフト前2点タイムリーで一挙4得点を挙げて3点差に。9回は先頭の代打・川端が右中間への二塁打、一死二塁から塩見の二塁打で2点差に。さらに青木が四球でつなぎ、一死一、二塁で本塁打が出れば逆転サヨナラのチャンスてしたが、8番手の平田の前に山田、村上が凡退し、追い上げも及ばず5対7で敗れました


4回以降は大西、石山、スアレス、今野と繋いでオースティンのソロによる1点のみに抑えただけに、小川の立ち上がりが悔やまれますね。小川はこの試合がプロ9年目で200試合登板(先発は196試合)という節目のマウンドだったんですが、白星とはなりませんでした。ただ終盤の追い上げも見れたので、まだまだチームの勢いはありますね。スアレスの中継ぎでの起用もあったし、いろいろと試している感じです。


30日の予告先発はサイスニード。14試合ぶりの黒星とはなりましたが、連敗だけは避けたいですね。



楽天は楽天生命パーク宮城で日本ハムと対戦。打線は序盤で4得点を挙げ、先発の瀧中が7回途中無失点と好投を見せ、以降も安楽、酒居、ブセニッツが抑える完封リレーで5対0と快勝しました。しかし8回、浅村が日本ハム4番手の鈴木健から初球、左太もも付近に死球。浅村は声を荒らげて怒りを表し、周囲に促されて一塁に向かったものの、代走を送られベンチへ下がる間、怒りが静まらない浅村が再びマウンドへと歩み寄りました。ここで日本ハムのR・ロドリゲスが浅村へ詰め寄り、両軍ナインがベンチから飛び出して乱闘寸前のもみ合いに発展。石井GM兼監督らが止めに入って事態は落ち着き、その後は両軍の監督、コーチ、選手らがベンチへ戻り、球審が警告試合を宣告しました。

写真は日刊スポーツより。


楽天は初回に浅村の犠牲フライで先制。2回はオコエと山崎剛のタイムリーで3点を奪い、7回には辰己のタイムリーで加点しました。瀧中は3回まで毎回走者を背負う苦しい立ち上がりで、50球を要しながらも無失点で序盤を切り抜け、打線が2回までに4得点という援護にも助けられて、6回まで3安打に抑える好投。7回は一死一、三塁とした場面で交代を告げられたものの、安楽が後続を断ち切りました。瀧中は7回途中まで105球を投げて被安打5、3奪三振、2四球の無失点と粘り、自身3連勝となる8勝目を挙げました。


また乱闘騒ぎとなったことについて試合後、石井GM兼監督は「あの場面でああいうところに投げるのか、というところだったと思います。見ている僕もそうですし、後はロドリゲスが出てきて、お前は関係ないだろ、ということだったと思います」と振り返り「今日だけじゃなくて選手は必死に戦っている。その中でけがさせるわけにはいかない。僕が先頭に立ってしっかりとやっていかないといけない。毎日選手はそうやっているので、明日もそうやっていきたいです」とコメント。栗山監督は「当ててしまったこっちが悪い」と謝罪していました。


30日の予告先発は弓削。4月10日以来、久々の一軍マウンドとなります。4位のソフトバンクも勝ったので0.5ゲーム差は変わらないので、なんとか3位をキープして10月1日からの首位ロッテとの直接対決に臨みたいですね。