ヤクルトが獲得に向けた調査をしていた前ソフトバンク、五十嵐亮太投手(39)と来季の契約に基本合意したそうです。海外FA権を行使して米大リーグに移籍した2009年以来、10年ぶりのヤクルト復帰になりますね。背番号は未定で、正式契約は年明けとなる見込み。

写真はサンスポより。ヤクルトのユニフォームを着てたのも、もう10年前になるんですねぇ。



五十嵐は今季、椎間板ヘルニアの影響で春季キャンプに参加できず出遅れ、戦列復帰して1軍で23試合に登板して、0勝1敗、防御率4.50。世代交代を図るソフトバンクから11月4日に戦力外通告を受けていました。来年5月に40歳になる五十嵐ですが、米独立リーグなど海外も選択肢に現役に強いこだわりを見せていました。伊東昭光編成部長によると「『お世話になります』という電話がありました。(狙いは)中継ぎの強化になります。来年は(1軍登録枠が)29人登録できるというのもあるので」と獲得の理由を明かしたそうです。




今季は出遅れた五十嵐ですが、昨季は46試合に登板し、6勝0敗、防御率1.73の好成績を残しており、直球の今季最速は150キロ。体のケアなど独自の理論にも定評があり、練習熱心な選手としてソフトバンクでも周囲に好影響を与えていたみたいですね。




チームメイトだったサファテは自身のツイッターを更新し「私はイギー(五十嵐のニックネーム)がチーム(ヤクルト)に多くの助けを与えると思っているよ」と、ヤクルトに貢献できると断言。さらに「彼は素晴らしいチームメートだったし、彼がブルペンからいなくなるのは寂しいよ」と別れを惜しんでいました。




これでヤクルトは、日本ハムからトレードで高梨、新外国人選手としてスアレス(前ダイヤモンドバックス傘下3A)、マクガフ(前ロッキーズ傘下3A)、ソフトバンク戦力外の寺原を獲得し、今秋のドラフトでは1位で清水(国学院大)を指名するなど、投手の補強をかなりしましたね。そして日本で通算777試合に登板し、メジャーではメッツ、ブルージェイズ、ヤンキースを渡り歩いた五十嵐が燕の投手陣に加わります。来季、ヤクルトは球団設立50周年の節目を迎えるので、これで体制が本格的に整った感じがしますね。




ヤクルトにはかつて五十嵐と一緒に「ロケットボーイズ」として活躍していた石井弘寿が1軍投手コーチとしています。選手とコーチで立場は違いますが、10年ぶりにロケットボーイズ復活となりますね。再び神宮球場を沸かせて欲しいものです。