果物、野菜、穀物、豆、魚などの摂取量が高く、肉の摂取量が低い地中海式ダイエットをすると精液所見が改善するとの報告です。
それぞれの指標を地中海式ダイエットをしている傾向の人、していない傾向の人で分けたところ
精子濃度 (47.4% vs 16.7%, P < 0.001)
総精子数 (55.3% vs 22.7%, P < 0.001)
総運動精子数 (65.8% vs 31.8%, P < 0.001)
前進運動精子率 (84.2 vs 62.1%, P = 0.011)
正常形態精子(50.0 vs 28.8%, P = 0.023)
このようになりいずれも統計的有意差が認められています。
結論として
地中海食(MedDiet)に従った食事習慣を持つ男性は、精子の濃度、総精子数、および精子の運動能に関して良好な結果を示しました。
MedDietに従った男性と比較して、MedDietに従わない男性は、精子の濃度、総精子数、および精子の運動能に問題がある可能性が高くなりました。
まとめ
この研究は、地中海食を実践することが、男性の精子の質を改善する可能性があることを示唆していますが、その結果が男性の妊娠能力にどのように影響するかはまだ確認されていないと指摘しています。
地中海食を実践することが男性の精子の質に良い影響を与える可能性があることを示唆しており、これが不妊治療を受けているカップルにとって重要な情報となる可能性があります。
Hum Reprod (2017) 32 (1): 215-222.
Association between adherence to the Mediterranean diet and semen quality parameters in male partners of couples attempting fertility