正常胚を作る技術は施設間で2倍違うとは本当ですか? | 両角 和人(生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療専門医の立場から不妊治療、体外受精、腹腔鏡手術について説明します。また最新の生殖医療の話題や情報を、文献を元に提供します。銀座のレストランやハワイ情報も書いてます。

2回流産経験があります。医師からは次からはPGTですねと勧められました。ネットで調べてみると施設間で成績に差があり論文では2倍くらい異なると出ていましたがこれは本当でしょうか?高いお金を払うのであれば成績が良い施設で受けたいと思います。

 

この様なご質問がありましたのでお答えします。

 

この質問はかなり的を得た質問であり答えとしてはその通りです。

施設間で倍異なることが過去の論文で示されています。以下論文を掲載します。

 

 

 

これはどの業種でも同じことが言えるかと思います。会社間、施設間、店舗間で全然異なる事をしているのかと思います。

通常の体外受精でも同様のことが言えますが難易度が上がるにつれて成績の差は歴然となります。

つまりPGT-Aをすれば良いのではなく、技術がある施設でPGT-Aをすることがとても大切だと言えます。胚に対して侵襲が伴う検査であるが故に行うその施設はより高度な技術と経験を持つ施設が好ましいと言えます。