38歳です。卵子凍結をしようと思いますが二人目まで希望となると何個凍結すれば良いでしょうか? | 両角 和人(生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療専門医の立場から不妊治療、体外受精、腹腔鏡手術について説明します。また最新の生殖医療の話題や情報を、文献を元に提供します。銀座のレストランやハワイ情報も書いてます。

38歳です。結婚は数年は考えていません。年齢が上がり将来を考え卵子凍結をしようと思いますが二人目まで希望となると何個凍結すれば良いでしょうか?

 

この様なご質問がありましたのでお答えします。

 

卵子凍結をしておくことで将来の妊娠に備える考え方は世界的に広まっており日本でもここ数年かなり広まっております。東京都も今年度から未受精卵凍結に対して30万程度の助成金を出すと明言しています。近いうちに正式に開始時期が発表されるとのことです。

どのくらいあれば将来的に産めるかはとても大切なことであり当院では正確な数字を出しております。詳しくはこちらの動画を見て頂けるとかなり具体的に示しており参考になります。

 

 
38歳の場合8個あれば一人生まれる計算になります。これは当院の受精率、胚盤胞形成率、着床率、流産率から計算していますのでかなり正しい値です。二人目まで考えるとなると15個は必要かと思います。ただ実際の妊娠や出産には精子や子宮の問題もあるためあくまで卵子だけで考えると15個程度となります。

 

9月16日(土曜日)に卵子凍結セミナーを開催しますので興味がある方はぜひご参加下さい。