チョコレート嚢腫がある場合外科的な治療を常に考えるべき | 両角 和人(生殖医療専門医)のブログ

両角 和人(生殖医療専門医)のブログ

生殖医療専門医の立場から不妊治療、体外受精、腹腔鏡手術について説明します。また最新の生殖医療の話題や情報を、文献を元に提供します。銀座のレストランやハワイ情報も書いてます。

子宮内膜症性の卵巣嚢腫がある場合骨盤腹膜炎になりやすいという先月出た論文です。

卵巣嚢腫がない場合の方と比較すると抗生剤での治療に反応せず外科的な治療を行うケースが多くなるとしています。

 

これは当然の結果でありやはり卵巣にチョコレート嚢腫がある場合外科的につまり腹腔鏡手術で取り除かないと厳しいということです。

 

Fertility and Sterility® Vol. 119, No. 6, June 2023

Endometrioma increases the risk of antibiotic treatment failure and surgical intervention in patients with pelvic inflammatory disease

 

当院では卵巣嚢腫合併体外受精反復不成功に対して、凍結胚を貯めた後に腹腔鏡手術を併用してオペ後に移植して半数以上の方が妊娠しています。

 

オンラインで相談も受けております。私が担当しています。