受診の具体的なスケジュールを知りたいです | 両角 和人(生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療専門医の立場から不妊治療、体外受精、腹腔鏡手術について説明します。また最新の生殖医療の話題や情報を、文献を元に提供します。銀座のレストランやハワイ情報も書いてます。

外来で以下の点に関してご質問が出たのでお答えします。
体外受精をする場合の通院回数について教えて下さい。

 

1)採卵周期の生理2~3日目 ホルモン検査、エコー検査

 検査結果により治療方針を決めます。
 その際注射は自己注射をお勧めしており自己注射ができれば来院回数はかなり減ります。

 自己注射が不可能の場合は来院して注射を行います。

 

2)生理9~10日目 ホルモン検査、エコー検査

 検査の結果から採卵日がいつかを決定します。
 

3)採卵日 (生理14日前後)朝8時半~11時位まで

 (2~3時間程度院内に滞在します)


4)胚移植周期の生理2~3日目 ホルモン検査、エコー検査

  エコー所見、ホルモン値に異常がないかを確認。
 

5)移植周期の生理12日目前後 ホルモン検査、エコー検査

  移植日を決定します
 

6)胚移植日 13時~15時位
(1時間半~2時間程度院内に滞在します)

7)妊娠判定(移植後7~10日後)

  採血して妊娠結果を検査します。
 

採卵周期から妊娠判定まで以上の7回が一番少ない受診回数となるかと思います。


負担を減らすためなるべく少ない通院回数でと考えていますが、検査結果によってはさらに数回受診回数が増えることもあり得ます。

 

仕事をしている方が効率よく受診する方法としてお勧めなのが以下の様に朝一の採血です。

採血を朝一(8:45)で行います。そしてそのまま仕事に行きます。その間に結果を出しておくため夕方の6時に来院されると結果が出ています。この方法だと休まずに通院できる方が多くいると思います。(朝一ではなくお昼休みに採血だけも可能です。)