ハワイに留学 | 両角 和人(生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療専門医の立場から不妊治療、体外受精、腹腔鏡手術について説明します。また最新の生殖医療の話題や情報を、文献を元に提供します。銀座のレストランやハワイ情報も書いてます。


2004年9月にハワイに留学した時、とにかく最初は休みなしで研究をしました。

朝から夜まで一日中研究室にこもり論文を読み、研究をしていました。

 

英語がろくに話せず、友人もいなくて、とにかく孤独な日々でした。

 

ここが自分のデスクでした。初日に撮った写真です。一人一人にこの様に広いスペースが与えられていました。いかにもアメリカらしい最先端の研究室でした。



 

研究室の廊下です。廊下には過去の有名な雑誌に掲載された論文が飾ってあります。ここに自分も論文を飾る事を夢見ていました。



 

生殖医療の基礎研究においてハワイ大学は非常に有名です。特に体外受精や顕微授精の分野では世界のトップレベルです。ハワイ大学での研究成果がなければ今の体外受精、顕微受精の技術は無かったといっても過言ではありません。




その様なハワイ大学で朝から夜まで研究を出来るということは本当に幸せでした。

留学するまでは、大学病院での勤務の合間に、主に夜中に実験をしていました。

日中の大学での仕事が終わり、夜の21時から実験をスタートして、朝の4時くらいに実験が終わるという事も多々ありました。論文は当直しながら書いていました。

そう思うとハワイでは朝から研究のみを行える事は研究者として幸せでした。

 

周りの人にハワイでの留学というと、ほとんどの方から「ハワイかー、良いねー」、「ゴルフやサーフィンし放題で羨ましいねー」、「ダイビングした?」など冷やかし半分言われましたが、実際には自宅と大学の往復で一日が終わり、遊ぶ事など殆どありませんでした。

今思えば週末くらいもう少し羽を伸ばしても良かったのかなと少し後悔しています。

 

ただ最初の1年間に死に物狂いで実験を行い、良い結果が出たため、自分としては本当に有意義な留学生活でした。

 

また、世界中の様々な国から留学しに来ている研究者と研究に関することはもちろんですが、それ以外にも色々な話をすることが自分の見識を非常に広めてくれたと感謝しています。今でも臨床にいかされています。

 

実際ハワイには2年半留学していたのですが、ファーストオーサーとして2個の論文を、また共同研究としてその他6個の論文に名前を載せる事が出来て、自分としてはとても満足した結果となりました。

 

指導して頂いた教授の言葉です。

Be outstanding. Excellent is not good enough.





数年前にはハワイに行ったときに研究室に遊びに行きましたが自分が書いた論文も飾られていて感動しました。

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