不育症とは「流産と3回以上連続して繰り返した状態」と定義しています。習慣性流産と同義語です。
2回連続の場合は反復流産と呼びます。
流産は全妊娠の15%に発生します。
主な原因は胎児の染色体異常で、その頻度は50~80%と言われております。
流産とは異常児が生まれないための「自然の淘汰」という防衛的で不可抗力な現象ととらえられています。
不育症の起きる頻度は約1%です。
1回あたりの流産率は15%で、3回連続で流産を起こす確率は15×0.15×0.15=0.34%となります。
実際の頻度(1%)が確率(0.34%)を超えることから、何らかの流産をきたしやすい原因が不育症患者にはあるという事になります。