昨年は、D.ペドロサの引退。今年は、5度の世界チャンピオンを獲得した経験のある ホルヘ・ロレンソが引退となり、2年に渡りMotoGPのトップライダーが次々と引退。
<250ではアプリリアで2度、MotoGPでは3度の世界チャンピオンを獲得>
2003年の第12戦リオGP 125クラスの決勝で、ロレンソはマシンパワーの劣るデルビのマシンを駆り、ケーシー・ストーナーとダニ・ペドロサの2台を接触することなく次々にアウト側からパスしたのです。
それは、圧倒的速さのコーナリングとスピード差でした。私は「えっ、あの高速コーナーでアウト側からあの抜き方…。」と思ったことほどです。このレースが初優勝となり、 史上2番目の最年少優勝者となりました。
ロレンソのヘルメットデザインは、その時の走りをイメージしたもの。
「×はターゲット(ストーナーとペドロサ)」、「その×の外側に円を描くような矢印はロレンソ自身」。要するに、ロレンソのターゲットとなるストーナーとペドロサをアウトから抜き去ったという意味合い。
<ホルヘ・ロレンソ/motogp.com>
125クラスは「デルビ」、250クラスは「ホンダ」「アプリリアで2度の世界チャンピオン獲得」、MotoGPクラスは「ヤマハで3度の世界チャンピオン獲得」「ドゥカティ」「ホンダ」と多くのメーカーを乗り継いだトップライダー。
<ホルヘ・ロレンソ/motogp.com>
コーナリングスピードに強い意識をおき、いつも強気の姿勢でいたロレンソでした。しかし、度重なる転倒と怪我により成績も低迷。精神的ダメージが肉体的にも影響してしまったように感じます。(主観です)
MotoGP界の世代交代を告げているのでしょうか…。
<最終戦のバレンシアGPはデビュー当時と同じChupa Chupsのデザイン/motogp.com>