秋の明治神宮外苑の散歩(再開発について)

 神宮外苑は戦後GHQに接収されたが、1952年3月31日に返還された。返還される前年度に緑地を保全するため東京都は風致地区に指定した。イチョウ並木の道路用地は東京都に移管され、競技場は国立競技場として文部科学省に移管・改築された。これを除けば神宮外苑の全体は明治神宮が管理しており、広く国民に解放され、都心における大規模で貴重な緑とオープン・スペースになっている。特に、イチョウ並木は東京を代表する並木道として知られている。外苑にある神宮球場、軟式野球場、テニス場など施設の多くも明治神宮の管理である。

 

 

明神宮外苑の地図

 

         

航空写真

再開発

 明治神宮は耐震性に問題にある明治神宮球場、秩父宮ラクビー場の建替え外苑の再開発を望んでいるものの、一年の純利益ではなく売上が85億円程度の宗教法人明治神宮には、再開発に必要な費用である総工費3000億円以上の資金は負担できないし宗教法人には公金投入は禁止されている。そこで明治神宮は隣接する伊藤忠商事本社ビル建て替えと三井不動産の再開発事業とで資金を捻出する原案を思いつき、民間企業の資金で再開発することにした。その内容は、老化したスポーツ施設のドーム型スタジアムへの建て替え、オフィスビルやホッテルとして利用する高層ビル3棟の建設、災害に備えた拠点を兼ねる公園整備など総額額3400億円である。 この再開発で約1000本の樹木を伐採して再開発で5%増加する。

  

 

する

再開発範囲

 

再開発完成図

 

再開発の問題点

,再開発が外苑の樹木の大量伐採につながるのでないかとの疑問から東京都の小池知事から都民参加など求める要請文を業者におっくた。再開発で樹齢の高い樹木が約1000本を伐採する計画があり8万1422人の署名が東京都に提出されている。ただし、実際の再開発で緑地面畝が5%増加する。

 

 

    

再開発で伐採されると思われる木々

 

,2024年に着工予定し2036年に完成を目指す。現在の神宮球場を撤去後、秩父宮ラクビー場を撤去、解体後 新明治神宮球場を建設し、解体された明治神宮球場の跡地に新ラクビーを実施する。しかし、明治神宮球場、秩父宮ラクビー場の歴史的価値から移転新設の反対が、有名スポーツ家や芸術家から反対が出ている。

 

 

     

 

  

明治神宮球場

 

 

    

秩父宮ラクビー場

 

。オフィスビルなどの複合ビル棟、宿箔施設やスポーツ関連施設等の入居する複合ビル棟、公園支援施設や商業などの文化交流施設棟、事務所棟など設置する予定である。

これに対して高層ビルを建てる反対がある。

 

 

高層ビル建設予定地の予定地の一つ

 

再開発に関して国際記念物遺跡会議(イコモス)は、東京都に提言、意見書、要望その他を東京都に提出している。全面的反対派よりも老朽した明治神宮球場の再建を含む再開発の必要性自体は認識してくれている。財政の運用に疑問があることを指摘しているが、明治神宮は工事中でも神宮球場やラクビー場だど外苑施設が稼働し、財政面でも心配ないとしている。

 現在でも反対派と明治神宮は対立して裁判沙汰に進んでいるが、私としては、古い木はなるべく残し、工事中でも施設が使えない期間を短くして、外苑でノンビル過ごせ、イチョウ並木を完全に残してくれることを希望します。

 

東京の名所のイチョウ並木

 再開発後も完全に現在どうり残す計画のようですが是非そうして欲しいと思っています。散歩に行った時は紅葉は多少していましたが、一週間早い様でした。

 

絵画館の階段から見たイチョウ並木

 

   

青山通りの交差点から見たイチョウ並木

 

     

イチョウ並木

 

絵画館前の広場は、再開発後はテニス場になる予定。

 

絵画館前の広場

 

 絵画館、国立競技場周辺は再開発されても変わらない

 

絵画館

 

国立競技場

 

     

 

  

国立競技場

 

明神宮外苑のある場所

 

 

 

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