満開の桜の後には必ず雨が降るのは
力一杯花を咲かせた木に対する優しさで
ある種 想いの雨とでも呼びましょう。
よく頑張りました。また明日から頑張ろうね。なんて雨は桜木に話しかけるように降り注ぐ。
すごく寒くて、僕らはまた風邪をひいてしまいそうだけど、幸せで溢れている場所とは違う場所では悲しみで埋め尽くされている世界もあることを思い出したりする。
お腹いっぱいだって残された食べ物と、お腹が空いて何でもいいから食べたい人もいたりすること、
良かれと思ってかけた何気ない言葉で知らず知らずに傷つけていたり、
迷惑だって気づかずに振りかざした優しさとか、またそれとは逆に 自分が知らない間に誰かを救えていたり、支えられていたりすること。
僕はやっぱり音楽をしている理由は、自分の体一つでは叶えられない想いが 歌に乗って届くというものに魅了されているから。
そしていつか僕が死んでも、この歌は生き続けるということ。
音楽の時だけは きっと誰にも止められないってずっと前からわかっているからなんだろう。
続けることと、歌い続けること。
僕に出来ることはせいぜいこんなもんです。