1980年(昭和55年)、私は自転車で日本をめぐる一人旅に出た。
就職をすれば、何十年間のサラリーマン人生が待っている。
長期の自由時間は、定年退職するまでオアズケとなる。
金は無いが、今が時間と体力のある最後のチャンスだと思った。
せっせとアルバイトをして旅行資金を貯めた。
旅行用のキャンピング自転車は、(確か)サイクルスポーツという雑誌で、中古の自転車を4万円で入手した。
想像した以上に◯◯な自転車が届き、修理や調整でなけなしの蓄えを崩した。
この旅の思い出を胸に、無味乾燥した会社人人生を乗り切る。
そして、定年退職したらまた同じ旅ができたら・・・などと思った。
旅立つ思いは、こんな感じだった・・・。
2018年3月末、私は定年退職を迎えた。
時代は大きく変わった。
当時と同じ旅が出来そうな雰囲気は無い。
なによりも「体力的」に困難だと自覚した。
そこで趣味として習い始めたのが水彩画(透明水彩画)。
気ままに小旅行して、サラサラっと水彩を描く。
旅行から帰ったら額縁にスケッチ画を入れて壁に飾る。
絵を眺めて旅の思い出にふける。
※この絵は本文とは関係ありません
そんなことを空想しながら水彩を始めて約3年が経った。
手元には1980年当時の旅の日記や写真が残っている・・・。
そうだ、自転車一人旅はもう出来ないが、この記録で、当時の旅を追体験することは出来る!
というのが、このブログを始める理由だ。
基本的に毎週月曜と木曜に更新したいと思う。
さて、どうなることやら・・・。
kokoの独り言
この旅は、社会人になる前の「もがき」だったのかもしれない。