先日、「終活に関するアンケート結果」が埼玉消費者被害をなくす会より公表されましたので、お伝えします。

(有効回答1,282件:回答者のうち60代以上の人が60%を占めています)

 

1.終活を始めていますか

 ・終活を始めている人が19%となっています。60代以上の割合は以下の通りです。

  ①60代:24.4%

  ②70代:27.1%

  ③80代以上:35.3%

   となっており、80代以上の人でも終活を始めている方は、35.3%に止まってい

   ます。

 ・一方で終活を始めようと思う人は、50代で40%を超えており、「終活はいつ頃か

  ら、何から始めるのかわからない」との声も多く、必要性は認識していても、実

  際はいつから何をすればよいのかわからない方が多いと思われます。

 ・終活には、遺言作成、資産(デジタル資産含む)のリスト化、終末期医療の意思

  表示など、本人が元気なうちにやっておくと良いことがたくさんあります。

  →「まだ早い」と思わずに、早め早めに対応することが非常に重要です!

 

2.金銭的な事柄について(複数回答可)

 ・多い順に以下の通りです。

  ①老後資金がいくらあるかを知っている:39%

  ②老後の計画を持っている:22%

  ③年金の受取口座を家族に伝えている:20%

  ④金融資産の整理・リスト化:20%

  ⑤相続税の控除額を知っている:20%

  ⑥クレジットやローンをリスト化:14%

   となっており、「相続に関し遺言書を用意している」は、わずか3%と少数で

   す。

 ・エンディングノートは、相続の見える化として大切ですが、法的効力はないた

  め、円滑な相続のためには、遺言書は非常に重要です。

  →是非とも、遺言書の準備もご検討ください!

 

3.生活について(複数回答可)

 ・多い順に以下の通りです。

  ①かかりつけ医を家族に知らせている:46%

  ②健康に不安を感じた際の相談先あり:37%

  ③高齢者施設の違いを知っている:29%

  ④成年後見制度について知っている:26%

   となっており、「終末期医療について意思表示明記」は、8%に止まっていま

   す。

  →終末期医療をどうするかは、非常に大切な問題であり、家族が困ることもある

   のでエンディングノートなどに明記することが重要です!

 

4.デジタル終活について(複数回答可)

 ・デジタル終活とは、日本デジタル終活協会によると「パソコン・スマホ等の電子

  機器内のデータ及びインターネット上にあるデータ(デジタル遺品)に対する死

  後の取り扱いについて考える活動」と定義されています。

 ・「デジタル終活について聞いたことがない」は、52%と半数を超えています。

 ・「パソコンやスマホのID・パスワードを家族に伝えている」は、15%。「ネット

  銀行・証券の口座番号・パスワードを家族に伝えている」は13%と、いずれも少

  数に止まっています。

  →デジタル遺品が確認できずに、家族が困ることがないように、デジタル遺品の

   内容やID・パスワードなども家族に伝達することが重要です!

 

5.まとめ

 ・終活は早め早めに対応することが非常に重要です!

 ・遺言書の準備も非常に重要です!

 ・終末期医療の対応は、エンディングノートなどへの明記が重要です!

 ・デジタル遺品やID・パスワードも、エンディングノートなどへの明記が重要で

  す!