レンブラントの夜警は、オランダにある絵画の中で、最も有名なものの一つだ。これはオリジナルよりも小さい。1642年から1715年までアムステルダム市内にある火縄銃手組合のクラブハウスに飾られていた。次第に一般利用が多くなったため、改装することになり、中央広場に面したタウンホールに移されることになった。この際、この絵を飾る壁よりも絵の方が大きかったので、左端と上部が切断されたのだ。4.4×5.5mの絵が、3.6×4.4mにカットされたのだ。この時、この絵がレンブラントの対策だとは誰も知らなかったようだ。
…この絵は実際に見たことがあるが、このような裏話があったことは全く知らなかった。今の状態でもかなりの大作だが、このようなことが有るのだ。

幸せな小国オランダの知恵  災害に負けないイノベーション社会 紺野登著  PHP研究所[2012]