オランダは歴史的に古くはユダヤ人の受け入れに始まって、多文化主義に基づく寛容な移民政策をとってきた。戦後は、労働力不足を補おうと、南欧・トルコ・モロッコなどから大量の労働者をゲストワーカーとして受け入れた。
1,660万人ほどの国民のうち、33万人が旧オランダ領スリナムだが、1960年代からやってきたムスリム系の人々は35万人がトルコ、31万人がモロッコからの移民。イスラム教は今やプロテスタント、カトリックに次いで第3の宗教となっている。
 
幸せな小国オランダの知恵  災害に負けないイノベーション社会 紺野登著  PHP研究所[2012]