昨夜は良く眠れなかった。嫌な夢を見たりして、夜中に5回も目覚めた。疲れがたまっているわけではない。何者かにただ押さえつけられている圧迫感を感じる。眠りの中に、わびしい流謫(るたく)感がある。こういう日は何もする気になれない。イライラするばかりで、少しも気持ちが落ち着かない。本を読もうとしてもなかなか身が入らない。別のことを考えている。
…俺もこのようなことがずっと続いていた。自分で今の状況が受け止められていないのだ。自分の現状をしっかり受け止められるようにならないとダメなのだろう。俺もずっとこのような状況が続いている。不眠症は立派な病気なので、薬でい解決することもできる。ただ不眠症を引き起こしている原因は治らないので、このような点は時間が解決するしかないだろう。
冬の火花 ある管理職の左遷録 江坂彰著 文芸春秋社[1983]