我が家のご近所の方が引っ越しされて、その土地を分割して新築の一戸建てが2棟建った。

今年の4月から販売されたがなかなか売れず、ついに600万円割引でオープン販売をしていた。

 

首都圏以外のややへき地は売れなくなったと聞いていたが、去年まではこの辺りも新築や中古でもそれなりに売れていた。

ローン金利があがったこともあるが、最寄り駅からバスを使う住宅地は敬遠されるのだろう。

そしたら横浜の中古マンションも同じような現象だそうで、500万円の値引きをしても売れないとか…。

 

最近は不動産バブルと言われているが、地価高騰で不動産が爆上がりしているのは都心の一部なのかも知れない。

 

東京2020のオリンピック選手村だった晴海フラッグは、既に入居可能な2700戸のうち1000戸は人が入っていないとか。(先日、豊洲の足湯から見た風景はこの場所だったのか~)

 

ここは小中学校もある大きな一つの街になっているが、日中は閑散としていているそうだ。

駅から徒歩15分はマンションとしてはちょっと遠いということもある。

でもまだまだタワマンも造られているようで、億のマンションなんていったい誰が買えるのか?ということだ。

 

結局、購入するのは日本や海外の投資家や法人など。

賃貸でも月60万や80万なんて、一般庶民には絶対無理な価格だ。

都会の一等地の不動産販売は、富裕層の資産を増やすためなのか、外国資本や外国人を入れるためなのか。

 

大手のデベロッパーは国の政策に則って儲かるかも知れないが、東京から少し外れた「とか田舎」は一般庶民が不動産を買えなくなって、中小の不動産関係や建設会社が利益がでなくなり倒産してしまう恐れがある。

 

大阪万博を何が何でもやりたがるのは、こういうことなのだろう。

そしてインフラが整備されればIRも造れるわけだし。

 

東京に住む娘夫婦には「東京五輪までは家は買わない方がいいよ。」と伝えていたが、今や2倍ぐらいの価格になってしまったので「買えなくなった」のが実情だ。

娘は、「別に家は欲しくないから今のままでいい」とあっさりしている。

 

考えてみれば都心に家を持っている人は、固定資産税や相続税が大変なことになっているだろう。

国は税金がどっさり入るので、地価高騰はありがたいってことだろう。

高騰の負の部分を押し付けられるのは、元々東京に長く家を構えて住み続けている日本の住民。

 

東京は、日本は、誰のものになるのだろう?

私は今の「とか田舎」で骨を埋めるつもり。

何もなくても、水と空気がいい方が私には合っているから。