近頃、どうしても読みたい本があって図書館で借りようとしたら、なんと予約が100人以上待ちだった。

仕方がないので楽天ブックスで購入することに。

本は「書いてはいけない」「ザイム真理教」著 森永卓郎 と「暗殺」著 柴田哲孝の3冊。

読んだ後に感想を書こうと思う。

 

そして先日図書館から借りた「マインド・コントロール」著 岡田尊司 を読みたくなった理由は、ミュージシャンのaikoさんが、自身のアーティストとしての育ての親と言える事務所の元取締役の男性から1億円の損害を与えられ、彼から洗脳されていたという話を知ったからだ。(aikoの歌が好きなので)

 

デビューから信頼していた人に、いつの間にか操られて利用されてしまう恐ろしさ。

芸能界って本当にこんなケースが多い。

 

本「マインド・コントロール」の中で、気になったところだけ書き留めておこう。

 

「社会的生き物である人間にとって、所属する集団から認められることは、命よりも重要なことであり、所属する集団から見捨てられることは死よりもつらい。」

仲間外れやいじめを受けた者が、死を選ぶことがあるのはそこに起因し、その人が逃げ場のない世界に生きていればいるほど、仲間外れやいじめは死よりもつらい責め苦となる。(学校などがその典型)

 

何故騙されてしまうのか?

「そこには社会的動物に特有な特性が関係しており、その特性とは「相手を信じる」という事だ。難しい言葉を介さなくても成立する結びつきであり絆である。

その初歩は、親しみを抱くことに始まり、愛情や信頼へと発展してゆく。

皮肉なことに、人間は相手を信じる生き物だあるがゆえに、マインドコントロールが成立してしまう。

逆に人に対して親しみを感じることも、愛情や信頼を持つこともない人は、マインドコントロールを受けにくい。

ただ、このような人であっても、重度のマインドコントロールを受けることがあり、実はそう振舞っているだけで、心の奥底では人の愛情や信頼を求めていたということもある。

 

悪しきマインドコントロールに走る者は、他者を支配する快楽が強烈なのに比して、それを思い留まる共感や思いやりが希薄である。

そうした特性は、自己愛性である。

他者を心理的に支配や操作しようとする者は、独裁者であれ、破壊的カルトのグルであれ、DV夫やパワハラ上司、支配的な親やいじめをする生徒なども、幼く未熟な自己愛性に由来するものだ。

 

マインドコントロールを受けやすい者の特性としては、他者への依存性があり、暗示にかかりやすい傾向にある。

暗示にかかりやすいと人の特徴として、

1.人の言葉を真に受けて影響されやすい。

2.信心深く、迷信や超常現象などを信じていることが多い。

3.大げさな話や虚言の傾向がある。 だそうだ。

 

過酷な環境で隔離され、拷問を受けたり思想改造や洗脳を受けた場合でも、信念を貫いてマインドコントロールを、免れる人もいる。

彼らに共通することは、しっかりとした所属意識を持ち、それを一体のものとして、揺るぎない信仰や信念を身につけていたことだ。

彼らは酷い状況でも、決して一人ではない。

彼らを所属する家族や共同体と結び付けていたものは、しばしば「祈り」という営みであった。

祈ることは、神という絶対者だけでなく、愛する者との繋がりを感じる行為であった。

 

明日、この本を返却してしまうので、気になった部分だけ抜粋した。