家の外側が綺麗になったので、今は室内の断捨離を始めた。
押し入れの中に入っていた、小型の本棚や衣装ケース、レンジ台をリサイクルショップに持って行った。
全部で350円だったが、クリーンセンターに持って行ったらお金を取られるので、儲かっただけありがたい。
続いて、子ども部屋の箱に無造作に入れられた物を片付けようとしたら、レアなクリアファイルが見つかった。
今日、日本オープンで惜しくも優勝を逃した、ゴルフの石川遼くんの「20歳の献血」のクリファや上戸彩ちゃんのファイルと共に、今年の元旦に地震と火災で燃えてしまった輪島の朝市通りにあった、永井豪記念館の永井先生のイラストのクリファも出てきた。
もうあの記念館が無くなってしまったと思うと残念でならない。
このクリアファイルは大切にしなくては…。
想い出に浸りながらも断捨離を心掛けているので、最近は滅多に本も買わなくなった。
(先日、命に関わるので腎臓の本は買ったけど)
フィギュア本の「ジュエルズ」も今までは全部そろえていたが、今回は買わなかった。
で、ファンサイトを見ていたら、Junさんのブログに部分的に「ジュエルズ」の内容と感想が載せられていたので拝見させてもらった。
その中で、アンダーテールの開発者のトビー・フォックスさんが、佐賀公演に招待されており、彼の考察が興味深かった。
前半の一部は「RE_PLAY」として二つの攻略法を選択するストーリーで、二部では「RE_PRAY」となる。
では「RE_PRAY」…祈るとはどういう意味なのか?
トビーさん曰く、「柵に閉じ込められた状態から始まるストーリーは、大会(競技会)から抜け出してゲームすることを拒否する。
何もない空間にたどり着くが、まだ自由ではない。
何かにコントロールされて閉じ込められてるが、それが何かわからない。
だから彼は祈る、自由を手にするために神様に祈るのだ。
では、この神様とは誰なのか?
この神様は羽生さんの観客なのではないのか?
つまり神様(観客)は羽生さんをキャラクターとしてみていた。
神様のお陰で、羽生さんは新たな自由をみつけた。
それは新しいことに挑戦し、試してみる自由。
そして羽生さんは、観客にも自身の自由と日々の暮らしを慈しむように呼びかける。
…といった感じの解釈をされていたようだ。
これを読んで、トビーさんは凄い!と思ってしまった。
ストーリーは柵の中にいる羽生くんから始まり、「いつか終わる夢」の演技に続く。
彼は羽生結弦として観客に応え続け、常にキャラを演じ続けることを強いられる。
普通の生活もままならなかったのだ。
確かに、彼が自分自身の自由を手に入れるには、彼にとって神様のような存在(観客やファン)に対して、問題提起し祈るしかなかったのかも知れない。
2019年のファンタジーでマスカレイドを演じた彼は、「運命の仮面をかぶり素顔を忘れていく」そのものだったのだろう。
それであれば、RE_PRAY横浜の最終日に「このアイスストーリーを見に来るのが最後の人もいるかも知れない」…のような発言が理解できた。
彼はファンが離れていくことを重々知りつつ、自分のありのままを大切に生きていきたかったのであり、羽生くんに囚われていた(偶像化して熱狂し過ぎていた)ファンに、自分の人生をもう一度見つめ直すきっかけを問うたのかも知れない。
であれば、私のように卒業という形で見守るのもアリだなと思えた。
彼を嫌いになったわけではないので、ただ自分の今後の人生を見直し意義のあるものにしたい。
応援するファンが、彼の足を引っ張ることなどないように…。