この土日は忙しかったが、日曜の午後のファンタジーオンアイス愛知はCSで観ることができた。
昨日でファンタジーのAツアーは終了し、羽生くんが出ないBツアーが6月15.16と22.23日に行われる。
羽生くんの扱いが酷く大不評だった去年のファンタジーがどのようになるのか、今年は現地に行かないこともあって冷静に観察することができた。
まず今年のファンタジーは、日時や開催場所は発表されても、スケーターやアーティストの発表がとにかく遅かった。
なんとなく裏でゴタゴタしているのだろうと思ったら、後半のBツアーは羽生くんのインが無いと分かった途端に開催日が短縮され、神戸や静岡が土・日のみとなった。
アーティストに関しては、特にAツアーの西川さんはかなり贅沢な出演だったと思う。
(私の中では西川さんとミスチル桜井さんは同じレベル、どちらも多くのミュージシャンを呼び寄せる「フェスの顔」になっている方々だから(イナフェスとap bankフェス)
主催者側はとにかくAツアーで集客し、とりあえずBツアーの補填に当てる予定で計画された人選という感じ。
Aツアーの城田さんも人気があり、安田さんは文句ナシの歌唱力。
そしてBツアーのアーティストは、石井達也さん、一青窈さん、家入レオさんと知名度がある方ばかりだ。
Bツアーがどれだけ集客できるのかは未知数だが、主催者側のM壁さんや音楽関係の武部さんらが知恵を出し合って、羽生くんが出るショーと出ないショーのバランスや、将来のファンタジーをどう存続させるかを協議したのだと思う。
今回のAツアーのエンタメ性がアップしたのはその結果だ。
そして羽生くんを継げるような次の世代のスケーターが育つまで、アーティストで繋ぎながらショーを継続する作戦に思えた。(出演したジュニア勢や草太くんや青木さんなどはお試し期間?)
M壁さんは元々デン通出身であり、スケ連とも協力体制なので、それらの意向は最大限に汲む必要がある。
今回急遽、Bツアーに羽生くんの出演がなくなったのも、その周辺への忖度があったような気がする。
グッチと重なって~、というのは後付け理由で、実は6月から始まる高橋さんや浅田さんのショーとのブッキングを避けるよう要請があったのかと思ってしまった。(集客の差が鮮明になるので)
去年のANAのインタビューで、行ってみたい国に「イタリア」と答えていて、既にグッチを意識していたと思うが、あの志尊くんだってアンバサダーになって3年目にやっとイタリアに行ったそう。
だからBツアーの欠席理由を後付けのような気がしてならないのだ(実際にイタリアに行くかどうかは知らないが)
ショーのスケーターはスケ連界隈が仕切っているので、羽生くんやファンの要望などは殆ど無視されているが、音楽に関しては彼の理解者もいることなので、この界隈の方々とこれからもつき合っていくのだろう。
ただ、味方という名の敵、ということもある。
それを知りながらも、自分の存在のためにやっていかなければならない。
全力で演技して全てを出し切り、苦しそうに見えたファンタジー愛知の最終日。
彼は充実感を得られただろうか?
演技なのか、演技じゃないのか、もう私にはわからない。
エンタメだからそれでいいのか…
私は人が苦しむ姿はあまり見たくないが、アスリートのような苦しさの後の幸福感であればいいと思う。