昨日の続き。
クラシック系の音楽家が日本の芸能界で生き抜くには、実力以上に後ろ盾と知名度が必要だ。
バイオリニストの川井郁子さんは、関西スケ連や政財界と密接な関係のパ〇ナの会長と懇意だったり、高嶋ちさこさんは元々親戚に芸能・音楽関係者が多く、夫もソニーの創業者の親族だったりと芸能畑で活躍できる材料が揃っている。
2021年にショパン国際コンクールで2位となった羽生くんと同い年の94年生まれの反田さんは、同じく4位となった小林さんと結婚したが、彼は以前からロシア人女性の妻がいた。
受賞後、陰ながら彼を支えてくれていた女性とさっさと別れ、小林さんと結婚してしまったわけだが、特にバッシングされることもなかった。
演奏は素晴らしいが、かなりの野心家だなと感じた。
清塚さんに関しては、ピアノの才能だけでなくトーク術もあるので、その面に関しては凄いと思う。
だが過去のNHKの番組で彼の実家の映像が流れた時、部屋の隅に放り投げられたような白い骨壺のカバーを見つけてしまい(骨壺が入っていたかは不明)身内のであろうそれを、こんな風に扱うのか、とショックだったのである。
彼は2018年のファンタジーの頃から「ゆづちゃん」呼びをしていて、ずいぶん親し気な(距離感が気になった)感じがしていた。
今年2月のRE_PRAY横浜公演の前のNHKのうたコンで、羽生くんが清塚さんの番組に出演した時とほぼ同じような服装で現れた時にはさすがに驚いた。
相手をファーストネームで呼んだり、身に着けるものを真似ると親密度が増すものだ。
だが、必要以上に親切にしたり密接にする人は用心した方がいい。
2018年の平昌五輪後の羽生くんは、色々な意味で追い詰められていた。
フィギュアの組織からハブられ、ルールは改定され判定は下げられ、以前から優しかった先輩の織田くんは精神的に追い詰められ、クリケの居心地も悪くなっていた。
人は何かに属して安心を得たい生き物だ。
それは家族だけでは得られないもの。
だからファンタジーで出会ったミュージシャンら音楽関係者に、その居場所を求めたのかも知れない。
思うようにならない、頑張っても報われない日々。
平昌後に10年遅れでやってきた思春期の如く、彼の中で家族に対しての反抗期が始まったのかも知れない。
2019年から今まで、ご家族は大変だったことだろう。
フィギュアスケートは、ご家族の協力なくして続けることは難しい。
特に彼の場合は、組織が守ってくれないので親が防波堤になるしかなかった。
マスコミや芸能・音楽業界は手ぐすねを引いて、彼が網にかかるのを待っていた感じだ。
あの手、この手で計画的に実行されてしまったような今の状況。
羽生くんへのマスコミの大バッシングに対して、彼の周辺の音楽関係者が誰もバッシングされていないのがその証拠だろう。