4月9日、春の嵐というよりも暴風雨のような日だった。

 

RE_PRAYが始まる前の午後3時頃に、桜の様子が気になって車を走らせた。

雨は止んでいたが、風が強くて桜の花びらが大量に舞い散りまさに桜吹雪だった。

歩道も薄ピンクに染まり、幻想的な風景だった。

 

昨年の11月4日の埼玉公演の初日から5か月、最終日は4月9日の利府。

この5か月間、同じ公演内容なのに「RE_PRAY」の見え方がまったく異なっていることに驚く。

 

11月の初日は入籍後初ということもあって、どんな公演になるのか、期待と不安でドキドキしながら現地に向かった。

アイスストーリーの全てが新鮮で度肝を抜かれたが、羽生くんの心情と発言が気になっていた。

 

1月の佐賀公演はCS放送で観た。

ジャンプに苦戦していたものの、埼玉より言葉数が増えていた。

しかし、話しているときにずっと下を向いているのが気になった。

埼玉ではちゃんと前を向いていたのだが…。

 

2月の横浜の大楽は、今日と同じく雨だった。

これでラストとばかりに、渾身の力を込めて公演をやりつくした感じだった。

でもこの時の彼の発言で私は、あぁ、そろそろ卒業だな…と思った。

 

そして今日の利府の「RE_PRAY」大大楽日。

リアルタイムで観ようか迷ったのだが、最終日にどんな話をするのか気になり、やはり観ることにした。

 

ワンマンショーは、体調不良でも替えが利かない。

遠い国からこの日のためにやってくる海外ファンも多く、そんな人たちを失望させるわけにはいかない。

経営、経済的なことが羽生くんひとりの肩にかかっているので、相当にきつかっただろう。

とにかく、すべての公演を無事に全うすることができて良かった。

 

心と体をすり減らしながら行う公演は、永遠に続けられるはずもなく、これで終わってもいい、という気持ちでやっているのは事実だと思う。

今年は30歳になるわけで、このパフォーマンスが今後どれだけ維持できるか分からない。

 

今日の公演、CSで観られて良かった。

だがもう、あまり見返さないかも知れない。

特に輪舞の曲と演技はもう観ないかも。

 

7日はアミューズの社長が来ていたとか…。

これから更に興業の世界に染まっていく羽生くん。

スケートの為の選択は、その世界に身を投じるということ。

 

さよなら、バイバイ、元気でいてね♪ …幽白のエンディングを想い出してしまった。