私がよく持ち歩いているカバンに、こんな英文が書いてあった。

「Happiness depends upon ourselves.」

 

いままで意識していなかったのだが、日本語は「幸せかどうかは自分次第である」である。

どうやらアリストテレスの名言らしい。

 

「幸せは自分の心が決める、世間が判断することではない。」ということなのだろう。

 

声優の緒方恵美さんが、Xで羽生くんに「…でも。相反するようですが、ご自分を大事にされてください。 自分が幸せで、はじめて、です。 幸せになってください。」と伝えていた。

 

自分以外の他人の幸せなど、本当のところはわからない。

実際「あなたにとって幸せとは?」と聞かれても、あまりにも平凡な答えしか出てこない。

「美味しいものを食べているとき」とか、「自分の布団で眠る時」とか…

 

羽生くんはつらい、苦しいと言う言葉をよく発する。

辛い練習とか、心が苦しいとか… でも僕は幸せです。とも言うのだけど。

 

プロになって、自分の言葉を発信する機会が増えたからなのか、それらが重く感じる。

スイッチで光一くんが言っていた「背負い過ぎ」という感じ。

ひとりでそんなに背負わなくてもいいのに…と思ってしまうが、そういう性格なのだろう。

 

私が知る彼の一番幸せそうな状態は、平昌五輪のフリー演技が終わった瞬間と、表彰式会場で金メダルを授与されたときの目を瞑った時の表情だ。

自分の目標が達成されたとき、多くの人々に自分が必要とされていることを認識できた時が幸せなのかも。

 

それでも結局は「幸せは自分の心が決める、世間が判断することではない」が答えなのだろう。

 

そして、自分の幸せも、自分が幸せだと感じた時が幸せなのだ。

それは誰かと一緒にいる時かも知れないし、一人でいる時かも知れない。

他人から見たら苦しそうな状況で、実は幸せってこともある。(マラソンあるある)

 

そう考えると「トラブルと遊べる悟空」ってすごいなぁと思う。

あ、悟空は頭空っぽで子どもみたいなタイプだからかな。

不安を感じないタイプは、幸せを感じやすいのかも知れない。