ちょうどひと月前のXで、adoさんがこんなつぶやきをしていた。

 

【コラボに対してマイナス意見を言ってる方やそれに賛同してる方々へ 

私は私の好きな方や尊敬してる方とコラボさせていただいています。 

それに対してマイナスの意見を持つのも構いません。 

ただ、ご本人達が見える場所に書き込んだり、それに対してまた見える形でリアクションして賛同の声を上げてしまうような想像力も優しさも配慮もない無神経な方々に私は作品を届けたいとは思いません。 

 

今後も私は私が大好きな色んな方とコラボさせていただきます。 

その方々を傷つける可能性があるような人達にはLIVEもYouTubeも見てほしいとは思わないので来ないでください。私にもしっかりそれらの声は届いているので、Xもブロックさせていただきます。 

 

そしてご意見やご要望、改善していただきたい点がある方々はXで発信するのではなく、こちらに送ってください。 今回のことは非常に傷つきました。】

 

 

2018年のファンタジーで羽生くんは、Aツアーでケミストリーとガンダムの曲「Wings of Words」を、Bツアーで清塚さんと「春よ来い」をコラボしていた。

2018年といえば平昌五輪で金メダル2連覇した後の、お祝いムードのアイスショーだった。

 

「Wings of Words」は、羽生くんとお姉さんが好きだったアニメ「ガンダムSEED」の曲で、当時羽生くんとお姉さんが仙台のリンクで滑っていた時の想い出の曲だそうだ。(羽生くんの鈴建さん好きはここから?)

 

一方「春よ来い」は、羽生くんのお母様が彼を妊娠・出産した、1994年のNHKの朝ドラの主題歌である。

そしてもう一人のアーティストだった奥居さんはプリプリのボーカルで、お姉さんが生まれた頃に「ダイアモンド」が大ヒットしていた。(お母様がお好きだったと聞いたことがある)

 

私は羽生くんのお母様とひとつ違いらしいので、自分が長男・次男を出産、育児をしていた時とちょうど重なり、どの曲もとても親しみがある。

きっとこの年は主催者側が、羽生くんの二連覇記念で彼の希望を尊重して、ご家族が好きだった曲やアーティストを選定してくれたのではないかと思っていた。

 

だがファンタジーの観客やファンの間では「衣装が~、またJpopか~、歌が~」といろいろ言われてしまい、羽生くんやアーティストさんが傷つかなければいいな、と密に思っていた。

 

音楽への感性は、ご両親の遺伝が大きい。

羽生くんはクラシックを聴くよりも、JPOPやボカロに触れる機会の方が圧倒的に多かったのだろう。

(お相手さんが純粋なクラシック畑ではなく、ロックや歌謡曲を好んで演奏するので、感性が一致するのだろうと思っていた)

 

だから、先日のadoさんのXに、羽生くんも思うところがあったのではないかと感じた。

 

 

 

さらに2014年のファンタジーで、羽生くんがコラボした郷ひろみさんの「言えないよ」は、1994年羽生くんが生まれた年にリリースされた曲。

TBSの昼ドラマ「お見合いの達人」の主題歌で、主役が松本伊代さんとチェッカーズの高杢さんだった。

 

この時期は羽生くんのお母様が妊娠中で、家に居る時間が多かったのではないかと思っている。

同時期に私も妊娠中だったので「春よ来い」と「言えないよ」は、TVドラマの主題歌として毎日流れていたのでよく聴いていた。

 

カナダに住んでいた10年間は、外出や外部との交流は少なかっただろうし、母と息子のふたりの時間や会話が多かったと思うので、こういった曲選びは何となく想像ができる。

 

そして郷ひろみさんといえば、私が一番好きなアルバム「比呂魅卿の犯罪」の作詞、作曲として糸井重里さんや矢野顕子さんが登場する。

 

このアルバムは、全編集が坂本龍一さんで、作曲は坂本さんの他、忌野清志郎さん、矢野顕子さん、筒美京平さん、作詞は糸井さんの他、中島みゆきさん、矢野顕子さん、三浦徳子さん、と超豪華メンバーである。

 

…で、最近、羽生くん界隈のXで糸井重里さんや矢野顕子さん(坂本さんの妻)の名前をよく見かける。

 

私はこのアルバムの中でも「比呂魅卿の犯罪」作詞 中島みゆき 作曲 坂本龍一、「君の名はサイコ」作詞 糸井重里 作曲 坂本龍一 が特に気に入っている。

 

糸井重里さんの歌詞は、何とも妖しげで危険な雰囲気。

1980年代半ばのアルバムで、郷ひろみのファンでもないのに作詞・作曲に惚れて買ってしまった。

もしかして羽生くんのお母様もこのアルバムを知っているかも。

 

羽生くんがJpopが好きなのは、環境と遺伝によるところが大きいのだろう。