ニーチェは、自己の可能性を極限まで追求する理想的な人間を「超人」(「ツァラトゥストラはかく語り」)として表現しました。ニーチェのいう「超人」とは、他人と自分を比較するのではなく、自分を基準として自分を定義することのできる人のことです。他人よりもすぐれた存在になることではなく、もっと自分らしくなりたいと考えている人のことだと思います。

 ニーチェは、「超人とは、私たち一人ひとりの中に存在する可能性である」とも言っています。絵画や音楽やスポーツや映像表現、自分に合った人生の道をみつけたとき、誰もが自分への大きな可能性を感じます。誰でも自分の可能性の中で情熱的に生きる「超人」であると思います。