皆さん、こんにちは。
少年野球チームの審判のお手伝いをすることになったお父さん審判さんたちに少しでもご参考になればと実戦での審判ぶりから色々お話をさせていただいています。 ←たまにソロキャンプブログになっていますw(小声)
元少年野球お父さん審判、原付50ccバイクソロキャンパー の KAZ-G です。← カズ爺さんの略ねw
皆さん、こんにちは。
お前が言うなっ!
以上
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さて、ムツカシイ野球規則、毎日のお勉強が大事です。 「競技者必携 2023」のお勉強の続きです。
質疑応答(P116) 5.00 試合の進行
42【問】
【問】1アウト走者一・二塁、ヒット・エンド・ランが企てられ、打者は右中間へフライを打った。進塁を企てスタートをきっていた二塁走者はリタッチのため三塁直前から二塁に戻ろうとしたが、一塁走者は二塁を越えており、二・三塁間に二人の走者がいたとき、捕球した中堅手からの一塁への送球が悪送球となってスタンドに入った。二塁を越えていた一塁走者にも本塁が与えられるか。
【答】本塁は与えられない。リタッチを果たさなければならない塁、つまり投手の投球当時占有していた塁(一塁)が進塁の基準となるから三塁が与えられる。(5.06b(4)(G)【原注】、(I)【原注2】)
43【問】
【問】前問で、センターフライを捕球できず、落球した中堅手からの悪送球がスタンドに入った場合は、二塁を過ぎていた一塁走者には本塁を与えられるか。
【答】リタッチを果たす必要がないので、一塁走者にも本塁が与えられる。この場合は悪送球が野手の手を離れたときの走者の位置(二塁)を基準として2個の塁が与えられる。(5.06b(4)(G))
44【問】
【問】狭い運動場などでグランドルールを決める場合、" エンタイトル・ワンベース " という決め方があるが、これはどういうことか。
【答】普通正規の球場で適用されているグランドルールは " エンタイトル・ツーベース " である。これはボールインプレイ中に野手の送球がボールデッドになる個所に入った場合、「打球処理直後の内野手の最初の悪送球」「その他の送球」の区分によって走者(打者走者を含む)に2個の塁を与えることである。
狭い運動場では、このような悪送球がなされた場合、走者(打者走者を含む)に2個の塁を与えることは守備側に極めて不利になるので、1個の塁しか与えないという規定である。この場合、野手が送球に触れたかどうかには関係なく適用されるものである。
したがってこのような特別ルールは、試合前に大会主催者、審判員、チームの代表者によって決めておくのがよい。(5.06b(4)(G)関連)
(例1) 内野ゴロを打った打者走者をアウトにしようとした内野手が一塁に悪送球し、スタンドまたはベンチに入った場合、打者には一塁を与えるに過ぎない。
(例2) 一塁走者に対するけん制球が同様の個所に入った場合、投手板上からの送球も、投手板を外した場合も同じく二塁に進める。
(例3) 二・三塁間でランダンプレイ中、野手の送球が前記の個所に入った場合も三塁に留める。ただし、送球が野手の手を離れたとき走者がすでに三塁に達していたら本塁を与える。
(例4) 外野に長打した打者走者が二塁を回ったとき、外野手がアウトにしようとした送球(中継した場合はその野手の送球)が前記の個所に入った場合三塁を与える。
45【問】
【問】走者一塁、投球が暴投となりベンチに入った。その間に走者は三塁まで進んだ。どう処置すればよいか。
【答】41個の塁しか与えられないから、走者を二塁に戻す。(5.09b()(H)
46【問】
【問】投手板に触れている投手が、一塁に送球したが悪送球となってスタンドに入った。どうどう処置したらよいか。
【答】走者に1個の塁が与えられる。ただし、一塁手を通過して再び野手に触れてボールデッドの個所に入った場合は、投手が投球当時占有していた塁を基準として、走者に2個の塁が与えられる。(5.06b(4)(H)【規則説明】)
47【問】
【問】投手の打者への投球が捕手が後逸して、ボールがベンチに入った。どう処置されるか。
【答】走者に1個の塁が与えられる。したがって打者の四球目、または三振目の投球だった場合でも、打者には一塁が与えられるだけである。しかし、投球が捕手を通過して、捕手または他の野手に再び触れてボールデッドの個所に入った場合は、投手の投球当時占有していた塁を基準として走者に2個の塁が与えられる。(5.06b(4)(H)【規則説明】、(I)【注】
48【問】
【問】1アウト走者一塁、打者が2ストライク後の投球を空振りしたが、捕手は後逸し、ボールは三塁側のベンチの方に転がった。捕りに行った三塁手はこのボールを蹴ってしまい、ベンチへ入れてしまった。どう処置したらよいか。
【答】打者アウト。ボールデッドとし、一塁走者には2個の塁を与え三塁へ進ませる。(5.06b(4)(H)【規則説明】、5.09a(3))
野球規則
野球規則 5.06b進塁
(4) 次の場合、各走者(打者走者を含む)は、アウトにされるおそれなく進塁する ことができる。
(H) 1個の塁が与えられる場合 — 打者に対する投手の投球、または投手板上から 走者をアウトにしょうと試みた送球が、スタンドまたはベンチに入った場合、競技 場のフェンスまたはバックストップを越えるか、抜けた場合。
この際はボールデッドとなる。
【規則説明】投手の投球が捕手を通過した後(捕手が触れたかどうかを問わない)、ダッグアウト、スタンドなどボールデッドの個所に入った場合、および投手板に触れている投手が走者をアウトにしようと試みた送球が直接前記の個所に入った場合、1個の塁が与えられる。
しかしながら、投球または送球が、捕手または他の野手を通過した後、プレイングフィールド内にあるボールを捕手または野手が蹴ったり、捕手または野手にさらに触れたりして、前記の個所に入った場合は、投球当時または送球当時の走者の位置を基準として2個の塁が与えられる。
(I) 四球目、三振目の投球が、捕手のマスクまたは用具、あるいは球審の身体やマスクまたは用具に挟まって止まった場合、1個の塁が与えられる。 ただし、打者の四球目、三振目の投球が(H)および(I)項規定の状態になっても、打者には1個の塁が与えられるにすぎない。
【原注2】飛球が捕らえられたので元の塁に帰らなければならない走者は、グラウンドル ールやその他の規則によって、余分の塁が与えられたときでも投手の投球当時の占有塁のリタッチを果たさなければならない。この際、ボールデッド中にリタッチを果た してもよい。また、与えられる塁はリタッチを果たさなければならない塁が基準となる。
・・・ まとめてみると、こんな感じですね。
【 ボールデッド時の安全進塁権の基点 】
①投球(ワイルドピッチ、パスボール)によるもの ⇒ 投球当時(テイク1)、投手の送球(けん制球)によるもの ⇒ 送球時(テイク1)
※投手板に触れている=投手、投手板に触れていない=野手。
※投球または送球が、捕手または他の野手を通過した後、プレイングフィールド内にあるボールを捕手または野手が蹴ったり、さらに触れたりした場合 ⇒ テイク2
②野手の送球によるボールデッド ⇒ 悪送球を投げた野手のボールが手元から離れたとき。(テイク2)
※打球処理直後(投球を打者が打った)の内野手の最初のプレイに基づく悪送球であった場合は、投手の投球当時。 ※悪送球が打球処理直後の内野手の最初のプレイに基づくものであっても、打者を含む各走者が少なくとも1個の塁を進んでいた場合には、その悪送球がなされたときの各走者の位置を基準として定める。5.06b(4)(G)※投球当時の打者の基点(占有)は本塁。
③ボールを捕球した野手がボールデッドラインを越えた ⇒ 捕球した野手の片足がボールデッドラインを出た(足が地に着いたとき、ライン上はOK)とき。(テイク1)
④打球、送球、投球に野手がグラブを投げ当てた場合 ⇒ グラブがボールに触れたとき。(打球=テイク3、送球=テイク2、投球=テイク1)
⑤競技場のフェンス、スコアボード、灌木、またはフェンスのつる草を抜けるか、その下をくぐるか、挟まって止まった場合 ⇒ 投手の投球当時(テイク2)
※足でボールを蹴ってしまった場合 ⇒ 蹴ったときに占有していた塁(テイク2)
ではでは。
少年野球の審判をすることになったお父さん審判さん、審判を始めたのだけれども・・という方達に少しでもご参考になればと実践での審判ぶりから色々お話をさせていただいています。けっして審判さんの判定を否定しているものではありません、また主に軟式少年野球審判のお話しをしていますので、ご理解お願いします。