約3年前

私のがんは

肛門から約5cmのところにありました

 

手術でぎりぎり肛門は残せるが

縫合不全を避けるため

一時的に人工肛門を造設しました

 

 

ストーマを始めて見た時は

思っていたより赤くしわしわで

良く言われている梅干しの様でした

 

腸が外に出ていても

普通に生活できることにが不思議でしたが

特に嫌悪感や劣等感はありませんでした

 

 

 

手術から半年ほど過ぎた頃

主治医からストーマを閉鎖するかどうか

尋ねられました

 

私の答えは決まっていました

 

このままストーマのままで暮らすことです

 

 

 

理由はいくつかありますが

 

一番大きな理由はQOLの向上です

 

手術前やがん発覚の前から

今考えれば腫瘍のせいなのですが

 

便秘がひどくなかなか出ない

しかしいざ出たくなったら

間に合わない

 

そんな思いをしていました

その日の予定でなかなかトイレに

いけないと思われる場合は

万が一のために

紙パンツをはいていました

 

ストーマを閉鎖した方のブログで

閉鎖後の排便障害をみると

やはり大変だなと思いました

 

そうでなくても闘病生活は

色々なストレスが溜まります

なるべくストレスの溜まらない様に

ストーマでの生活を選びました

 

 

その他の理由としては

 

将来介護が必要になった時には

ストーマの方が楽だろうと漠然と思ったり・・・

 

もう手術であんな痛い思いはしたくないとか・・・

 

また腸閉塞になるリスクもあるし・・・など

 

 

 

でも

私がもう少し若く

子供も小さく

海やプールへ連れて行ったり

旅行で温泉に入ったりと考えたら

ストーマを落としていたかもしれません

 

今ではそういうこともなく

ストーマ生活3年になりますが

温泉に行くのがはばかれることや

家でも夏に上半身裸でいられないことなど

若干の不便さはありますが

トイレの心配もなく

快適な生活が出来ています

 

 

ストーマを落とすかどうかについては

それぞれの状況や考え方に応じて

最善だと思われる選択をしてください

 

 

私の経験や考え方が

どなたかの参考になれば幸いです

 

 

 

 

会社の駐車場にある桜が満開です

 

 

私は風で散る桜が大好きです

 

でも   まだ散らないで