「臼蓋形成不全」というものがあります。
股関節は、骨盤の部分の「受け皿」と、大腿骨の「出っ張り」部分で出来ています。
「受け皿」側がうまく育たなかったのか、あるいは生まれつき浅い状態で、股関節の安定性が低い方がいらっしゃいます。
結果として、関節の安定性が悪いので、軟骨が擦り減ったり炎症が起きたり、最悪脱臼を起こしたり、骨が擦り減って変形性股関節症になってしまうことがあります。
治療は歩行が難しくなるほど悪化すると手術という事になりますし、最近の方向性では股関節置換術になる事も珍しくありません。
原因として、遺伝が一番有力ですが、知り合いの先生が非常に興味深い事をおっしゃっていました。
「赤ん坊を早く立たせて歩かせるから股関節が育たないんだよ。」
なるほどそうかもしれません。
赤ちゃんは生まれてから歩行するまではこんな経緯で成長します。
首が座り、寝返りを始めて一人で座れるようになります。ハイハイをしてつかまり立ちをして、歩き始めます。
この間、なんと1年程度です。
ここで大切なのは、人の身体は「使えば発達する」という事です。
人の股関節は最初はハイハイで使われて鍛えられます。
この期間が短いと、十分に鍛えられて準備が整わない内に立つことになってしまいます。
ですから、発育不十分な股関節ができるのではないか。
という仮説です。
2017年現在で40代中盤の頃の出生者数は非常に多いです。ベビーブームって奴ですね。
この頃に歩行器が普及します。昭和52年頃には68万台が生産され、3人に1台普及していたという記録があります。
子供が歩くと親は喜びます。当然子供も楽しいから喜びます。
それではと言って、早く歩けるように歩行器を導入します。
その結果が40年以上経ってから影響が出ているのかもしれません。
もちろん、仮説です。
でも、あながち間違っているとは思えません。
当然、個人的な推測の域を出ませんし、証明するには大規模な疫学調査が必要ですから個人的には不可能です。
それに歩行器メーカーや使用している方を非難しているわけでもありません。
ですが。
もしこれを読んでいるアナタが、子育て中やこれから子育てをする方だとしたら、焦らず我が子の成長を見守る選択肢を考えてはいかがでしょうか?
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