腰椎分離症は脊椎の骨折です。椎弓が折れて椎体から離れてしまいます。
そうすると、どうなるか。
今度は骨同志の連結が外れ、安定性が失われてそこから上下の背骨全体がズレていきます。
こうなると「腰椎すべり症」というものになります。
背骨がある部分で前後にズレを起こすので、その部分の神経や血管が圧迫され、鈍く重い違和感や痛みが発生します。
日常生活が困難で、治る見込みがない場合は、手術でズレている部分を固定します。
カイロプラクティックなどで「背骨のズレを直す」という技術がありますが、腰椎すべり症の場合は逆に危険です。左右の配列のズレは得意とするところだと思いますが、前後のズレが発生しているのですから、まさか背中を思いっきり押すか、お腹をめいっぱいえぐる事になります。
こんな事ができると思いますか？
体表からお腹を触り、内臓をどけて、背骨を前から後ろに向かって押す事が想像できますか？
おそらく、別の方法があって、できると主張するゴッドハンドのカイロの先生は居ると思います。
本当にゴッドハンドであれば可能でしょう。しかし、国内に何人いるのでしょうか？
きっと予約がいっぱいで、数年待ちになると思います。
では、それができたとして、一度矯正しても固定が甘いままですから、長期間もつとは思えませんし、立った瞬間に元に戻る気がします。
では、腹筋と背筋を鍛えましょう。
普通の腹筋や背筋なんて、痛くてできるわけがないんです。
しかも、鍛える場所が違います。
いわゆる伝統的な腹筋運動では、鍛えられるのは腹筋よりも太ももの筋肉です。
その方法は間違っています。
それではどうすれば良いのか。
まず最初に腰椎の前方に引き出している原因を取り除きましょう。
そんな事ができるんでしょうか？
できるんです。
ある筋肉をある方法で操作すると、腰のあたりの前方向にかかる負担を軽減できます。
その後、適切な筋肉を効率よく鍛えましょう。
辛くハアハアいうような筋トレではありません。
日常の中でできる簡単な体操と、誰もがやっている動作を少し変えるだけです。
確かに骨のズレを直すことは難しいかもしれませんし、不可能かもしれません。
しかし、痛みが出ないような習慣と、身体づくりはできると思いませんか？
医学の常識に捕らわれずに、楽に人生を送る方法を探してみませんか？