「ハードコア ヘンリー」という映画を観た。パルクール、肉弾格闘、銃撃戦、カーチェイスなどが、最後までノンストップで、テンコ盛りのアクション映画。個人的には、ゲロを吐くほど面白かった。
最大の特徴が、全編を、主人公の主観視点(しかも喋らない)で、撮影されており、主人公の視点から見ることによって、観客=主人公になれて、没入感がハンパないし、画面ブレもハンパないので、酔いもハンパない。弱い人は本当に吐いちゃうかも。ていうか、一緒に行った連れは、終了後、リバースしていた。
随所に「ミラーズエッジ」のようなパルクールアクションや「コールオブデューティ」のような銃撃戦であったり色々なFPSゲームを思わせる映像にあっという間の96分だった。
現在のハイエンド機の高画質な描写力で、CGでも、実写のような映像を再現できるのだが、そのうち、映像を動かせるFPSが出てくるかもしれない。
これまでにも、ジャンクロード・ヴァンダム氏、主演の「ストリートファイター リアルバトル オン フィルム」や、布川敏和氏が、バリバリの日本語で香港の敏腕刑事を演じた「ワンチャイコネクション」など、実写とゲームの融合した作品はあったものの、当時の技術ではリアルさとは程遠い、キワモノ作品という印象が強かった。
時は流れ、ハイクオリティな映像で、VRを楽しめる時代になった今、実写の世界を自由に動き回れる日が来るかもしれない。
それにしても、久々に「ワンチャイコネクション」の動画を観たけど、当時は、ゲームで実写ムービーが流れるだけで驚きだったが、今観ると、なかなかユルくて、味のある映像でほっこり。杉本彩氏の棒読みの台詞が、時代を感じさせてくれる。