出る出ると言われて12年、遂に発売された「仁王」。といっても、体験版が出るまで、忘れてたけど。
 
 
  簡単にいったら、戦国版のダークソウルといった感じ。初期の企画から、随分変わったらしいので、そこも含めて、トライ&エラーを繰り返し「死にゲー」に行き着いたようだ。
 
  正直、この手のハードな、アクションゲームがだんだん苦手になってきた。
 
  どのゲームも、いつしか、難易度イージーで始めるのが常で、ダクソシリーズも、手は出すものの、最初のボスが倒せなくて、直前の焚き火のところで、途方に暮れるのが常。3作とも焚き火の常連として終わっている。(常という字を異常に多くしてみた)
 
  とりあえず体験α版はやったが、最初の野党に殺され、複数の野党に囲まれからの、槍で串刺しにされるなど、面白いのはわかってるけど、やはり、この手のゲームを楽しめる技術がないと、ゲンナリしていたところ、なんでも、最初の体験版で、アンケートを行い、それをフィードバックした、体験β版の評判がすこぶる良かったという情報があり、購入してみる。
 
  主人公は、ウイリアム・アダムスと言う、航海士で、三浦按針と言う日本名でも知られている、実在した人物がモデルらしい。
 
  舞台はイギリスの監獄からスタート。金髪碧眼に無精髭と、渋いビジュアルだが、身包み剥がされた、パンイチ姿でのご登場は、なかなかのインパクト。可愛らしい妖精さんが見えたり、素手で壁をぶち破るなど、かなり特殊な身体能力をお持ちの三浦氏。
 
  牢屋を抜けた通路で、看守とご対面。両手剣相手に、拳のみの、素手喧嘩で戦闘開始。モハメド・アリの様な、華麗な左ステップを決めたところに、見事なまでの右上段袈裟斬りを決められ、死亡。剣道三倍段とはよく言ったものだと、納得のファースト御陀仏。
 
  何度も殺されながら、看守達を倒し、武器や装備を奪いなんとか、最初のボスに勝利。どうやら、鬼を倒せる力を持っているらしく、その力の源の妖精さんを奪還するため、舞台は天下分け目の決戦直前の日本へ。
 
  ここまでの感想としては、面白い!とても良い難易度で楽しい!
 
  こんなの「死にゲーじゃねーよ」と言う、ハードな御仁もおられるだろうが、アクションが苦手になりつつある中年ゲーマーにとっては、けっして優しくはないが、なんとかなると思わせる難易度で、心が折れるほどの難しさではないところが、とても良い。
 
  九州の「鬼が棲む島」という場所に上陸したので、ひとまず、刀や鎧、金品を奪いまくって、下準備。お気に入りの武器は「鎖鎌」。攻撃範囲が広くヒットアンドアウェイ戦法がお好み。
 
  敵が強いと思ったら、レベル上げがてら、武器を集めて、合成強化すれば、戦闘が楽になるのも、なんとかなるはず、と思わせる要素で、個人的には楽しい。
 
  主人公は、金髪碧眼の航海士だか、まさに「武士道とは死ぬ事とみつけたり」がぴったりのゲーム。
 
  道中「鎖鎌」をぶん回していてふと思う。鎧や兜を身につけ「鎖鎌」をぶん回してくる、血まみれの、金髪異国人も、相手から見たら、立派な鬼に見えると思うのは、私だけではないはず。
 
  鬼武者、ダークソウル、ディアブロの要素を上手く融合させた、上質のアクションRPGになっとります。
 
  久しぶりにロングで楽しめそうな予感。
 
 

>仁王

価格:7,076円
(2017/2/11 18:50時点)