ここ最近の寒波で、部屋が寒い。寒すぎるので、左手にはスマホ、右手はタマ◯ン。というスタイルで、布団の中で、暖をとっていると、「BULLY」が、スマホアプリでダウンロードできるとの事で、即ダウンロード。
 
 「GTA」を学園モノにした感じのこのゲーム。
スマホ版に向けて修正したらしく、操作性も、なかなか良好で、気に入らない奴に、爆竹や痒くなる粉を振りかけたり、手当たり次第、女子にプレゼントを送り、好感度を上げて、接吻しまくったりと、自由度の高いゲーム。なかでも、ハマっているのが、スクールカーストのトップに君臨する、アメフト部の奴にわざとぶつかり、全力で謝り、お金を渡して、見逃してもらい、振り返った瞬間、ボコボコにするという「リック・フレアー」の様な、卑怯なプレイがお気に入り。たまに仲間に囲まれて、袋叩きにあうのはご愛嬌だが、ブルワース学園での青春を謳歌している。

  爆竹できっかけで、中学生の時の、いろいろなブームを思い出した。

  まず、中学入学時に巻き起こったのが「カンチョーブーム」。最初は、誰もが驚くリアクションが楽しくて大流行したが、その内、一撃必殺を狙う輩が現れはじめ、パワーバランスが崩れる。学年1カンチョーの名手のカトウくんは、気配を殺し、一気に突き刺す、見事な腕前を持っていたが、見事過ぎて、みんなが引き「あいつのカンチョーは笑えない」という形で収束。

  夜回り先生の様な、立派な活動とは真逆の活動の「大晦日、夜回りブーム」。
なんの根拠か分からないが、誰かが「大晦日の夜、利根川の土手に駐車している車の大半は、エロい事している」という説を唱え出した。
好奇心と、童貞ど真ん中の中学生には、充分過ぎるほどの説得力。
みんなで自転車で、寒風ふきすさぶ中、利根川までの道のりは軽やかで、予想通り駐車している車がポツポツ見受けられ、寒さなんてヘッチャラだった。
その中でそれらしい車を見つけるも、そこは童貞集団、なかなか近寄れずにいると、突然窓ガラスが開き、ヤンキー風の強面のお兄さんが、
「お前らウロチョロすんな!散れ!」
と怒鳴られ、一目散で逃げ帰った。翌年もチャレンジしたが、「大晦日に、俺たちは何をしているのだろう」という虚無感と、結果寒いという理由で収束。

  中3の夏に流行したのが「連発花火&スーパーロケット花火ブーム」。
  夏の定番として花火は欠かせない。毎年のようにみんなでお金を出し合って、花火を買い込み楽しんでいた。
  そんな中「ウチの近所の駄菓子屋の花火かヤバイ」との報告が。 みんなで行ってみると、25連発花火と、スーパーロケット花火なるものが大量に売っていた。
弾数の多さと、スーパーという響きに、1セットずつ買って試してみたらびっくり!
連発花火は、25連発という事で、筒がしっかりしているのか、かなりの飛距離が出る!
スーパーロケット花火は、「ピュゥーッ」と、火花と高音を鳴らし、通常のロケット花火の比ではない速度で飛んでいき、最後は「パァァァン」と激しい炸裂音と共に弾けるという強烈なアイテムだった。
日取りを決め、駄菓子屋という弾薬庫で大量に仕入れ、公園に集合。2チームに分かれ日没を待ち、決戦開始。
田舎の公園は街灯も少なく、真っ暗な闇の中での連発花火はとても綺麗で、徐々にテンションが上がり、真上に向けていた花火は、敵陣の方へ向いていく。そして誰かの放ったスーパーロケット花火を口火に、スーパーロケット花火大戦が勃発。

  飛び交う火線に炸裂音が響き、アホ中学生は「カンチョーブーム」の時と同じ様に、パワーバランスを崩し始める。命知らずの、特攻をして来る者が現れ、近距離で角度を付けず、地面に平置きした花火が放たれる。
低空飛行の火線が、同じく、我がチームの特攻野郎の、カワイくんの右膝に炸裂。
右足を、後ろに持っていかれ、一瞬、アルファベットのKの文字の様な形の人文字になり、崩れ落ちた。膝を抱えうずくまる彼に、慌てて駆け寄るアホ中学生たち。闇夜に光るカワイくんを見て、マックスだったテンションは、息を吹き込む事を辞めた風船の様に一気に萎んでいた。(ちょっとだけ、KはカワイのKかな?と思ったのは内緒の話)
結果、軽い火傷と少量の出血で、大事には至らず「マジで、痛えな!?アレ!」とアドレナリンのせいか、妙に明るかった事にも、少しだけ救われ、お開きに。
危険という、至極真っ当な理由で収束。
花火は絶対に人に向けてやってはダメ。という事を学んだ15夜。

  そんな事を思い出し、ゲームで使うアイテムを爆竹ではなく、とっても臭い液体を使う様にしている。(というかどれも実際にはやってはダメだぞ!)

  いろいろな事を思い出したので、ちょっくら気分転換に、女子寮に忍び込むミッションに行ってきます。

  ゲームならイタズラし放題なので、ムシャクシャしている御仁には、うってつけのアプリ。スカッとしてみては如何だろうか。