川口市にある、映像ミュージアムで開催されている、企画展「あそぶ!ゲーム展」に、取材も兼ねて行って来た。
「ゲームセンターVSファミコン」と銘打ち、総ゲーム数50以上のゲームが、その全てが遊べるという、ゲーム好きにはたまらない催しだ。
会場に着き、入り口の券売機でチケットを購入するのだが、大人¥510と、なんともリーズナルブル。
最初の通路を抜けると、映像の歴史がわかる常設のスペースをひと通り鑑賞。映画の歴史が学べたり、映像制作の体験ができたりと、なかなか興味深い。
そして、お目当の「ゲーム展」ブースに到着。喫茶店に置いてあったテーブル型の「ゼビウス」や、バイク型の筐体の「ハングオン」や、ファミコン本体が、当時のままの姿で展示してあった。世代的にドンピシャなので、どれも懐かしくてしょうがない。
中でも、アーケードコーナーにテンションが上がりまくり。
スポット照明なので、薄暗く、ゲームセンターに通っていた頃の様に、タイムスリップした様な、不思議な感覚になる。
最初にプレイしたのが「パンチアウト」。1人目のグラス・ジョーをノックアウトし、2人目のピストン・ハリケーンに「ハリケーン・ラッシュ」でボコられてKO負け。ふと、当時の記憶が蘇る。
中学1年くらいの頃、ゲーセンの自転車置き場で、高校生に囲まれて、初めてカツアゲにあった。ベタにジャンプさせられたが、みんな小銭を使い切っていたので持ち物検査。友達のカワイくんのカバンから、塾の月謝のお金が見つかり、問答無用で奪われる。納得がいかないカワイくん以外、みんなガクブル状態。去ろうとする高校生に「返せ!」と猛突進。
仲間内では1番体が大きかったが、所詮は中学1年。しかも、相手はボクシングをガシっているらしく、果敢にタックルするも、ヒラリと躱されて、綺麗なパンチが3発。左右の顔面と腹に決まりノックアウト。
あっという間の出来事に「リアルなハリケーンラッシュみたい」と、よくわからない感想が出たのを今でも憶えている。
完全に言い訳だが、果敢に突進する姿は、ピストン・ハリケーンの次に出てくる強敵の「ボールド・ブル」の必殺技「ブルチャージ」に、勝るとも劣らない迫力があった。
去年飲んだ時に、この話をしたら、あれのお蔭で、打たれ強くなり、嫁の小言にも見事に耐えていると言っていた。逞しい男だ。
とにかく印象的だったのは、みんな楽しそうな笑顔で溢れていた。 大人には懐かしく、子供には新鮮で、とても幸せな空間になっていた。
大人も子供も楽しめる内容なので、興味のある方は、行ってみてはいかがだろうか。