我が家に、ファイナルファンタジー15がやって来た!前作、ライトニングリターンズから三年、今冬の大本命の大作が、爽やかな運送会社の青年の手により、運ばれて来た。
 
 
  今回は、初回特典の豊富な、セブンイレブンで予約をして、久々にソフト版を購入。
 
  各地での、発売記念イベントで、発売を楽しむ人もいれば、宅配で頼む人もいてと、ファンはこの日を待ちわびていたはず。
 
  それにしても当日に、人気ソフトが、自宅に届くなんて便利な世の中になったものだと、つくづく思う。子供の頃のかずお少年が聞いたら、さぞ驚くだろう。
 
  人生で、除夜の鐘以外で、行列の記憶があるのが「ドラゴンクエストⅢ」の発売日。
 
  埼玉の片田舎の街にも、大々的に宣伝がされ「ドラクエⅢ」欲しさに、数える程しかない、街のおもちゃ屋に、人が殺到した。
 
  各おもちゃ屋では、予約のみ販売する店、早い者勝ちの店、このチャンスに、売れないソフトとの抱き合わせで売る店と、千差万別の方法で発売していた。
 
  そんな中、我が家のゲーム好きの長男は、どの道、運なら同じだ、という持論の元に、抽選くじで販売するお店へ並びにいった。平日だったこともあり、朝からソワソワしていたが、ダッシュで帰って兄に聞いてみると、見事に外れてしまい買えなかった。
  
  そんな兄に「朝早くから並べば良かったんじゃ?」とか「抱き合わせでもいいから、確実に買うべきでは?」と心の中で呪っていると、「ありゃ当たんねえわ」と一言だけこぼし、何処かへ行ってしまった。
  
  the 「散々上げといてコレかよ!」とか「学研のおばさんの200倍は楽しみにしていたのに、なんだよ!」と、よく分からない感情に、一日立ち直れずにいた。その日の夜、21時くらいに帰宅した兄が、僕を呼び寄せ、ビニール袋を渡してきた。
 
  袋の中を見てみると、綺麗な赤いパッケージの「ドラクエⅢ」が入っていた。
 
  「えっ⁉︎ ウソ⁉︎ なんで?信じられない⁉︎ どうして⁉︎」と、最新のギャグで言うなら「Why Japanese People!」状態。そんな、パニックな弟を見て、とても誇らしげな兄。
 
  なんでも、気分転換で、パチンコ屋に行ったら、大当たり。これでプラマイゼロかと思って、景品交換所の棚を見たら、ドラクエⅢが、景品としてあったらしく、速攻で交換して来たとの事。落ち込んだ分、喜びもひとしお。
 
  弟「やっぱ、兄ちゃんはスゲェな〜」
  兄「俺は、最終的にはやる男なんだよ」
  兄弟「ワッハッハッハッハー」
  おめでたいバカ兄弟の完成である。
 
  ファイナルファンタジー7以降は、事前に予約をすれば買えるようになり、さほど入手に困らなくなったのはいい事だけど、あのドキドキと挫折感を味わえなくなったのは、少し寂しい気もする。
 
  それにしても、宅配便で、確実に増えたのが受け取れない時。もちろんそれ込みの仕事なのは理解できるが、配達する側になって考えると、やっぱりゲンナリするはず。真夏なんて、汗だくでヘロヘロになりながら、配ってくれている。
 
  なので、再配達時には、平身低頭で謝り受け取る事にしている。(と言うかちゃんと受け取れって話だけど)
 
  ドライバーの皆さん、いつもお世話になっております。