7 ワークライフバランスの現状と課題
1. ワークライフバランスとは
・内閣府「仕事と生活の調和推進のための行動指針」(2007年12月)
→「国民一人一人がやりがいや充実感」
・女性の活躍推進→男女平等の推進と新しい労働力層の確保
・活力低下や少子化・人口減少に歯止めを
2. 企業におけるワークライフバランスの取り組み
・多様な個性の尊重→属性にとらわれない優れた人材の登用
・働く時間への配慮、勤務地の限定・転居を伴う転勤の免除など
・非正規労働者を含めて「同じ職場で働く仲間」に柔軟な対応
3. 「真」のワークライフバランスの実現に向けて
・日本のWLB(Work Life Balance=WLB)の取組み→女性正規労働者の「働きやすさ」を念頭に
・女性が本当に自らにとって望ましい働き方を選んでいるか?→点検の必要性あり
・本来のWLB→男女双方の働き方の根本的な見直しをめざすもの
・「拘束性」の高い働き方(転勤、残業そのほか)を「標準」とするのでなくそれ自体を見直しへ
8 ハラスメントと女性
1. ハラスメントって何?
・ハラスメント(harassment=いやがらせ)とは?→個人あるいは集団が相手の意思に反する行為や発言で屈辱や精神的な苦痛や不快な思いをさせること
*差別との違いは?→主要な集団からある集団・個人が忌避・排除され不公平や不利益な取り扱いを受けることが差別(合衆国における黒人、先住民への差別など)
・セクシャル・ハラスメント→男性から女性へという場合だけでなく、同性同士も
*近年では、上司から部下だけでなく、その逆や、マタニティー・ハラスメント、いわゆるカスタマーハラスメントなども問題
・加害者は意識しない場合もある
2. セクハラの現状と事業主の配慮義務
・従来は私人間の問題とされた→法的規制
・1997年:セクハラ防止義務を事業主に(男女雇用機会均等法)
・2006年:セクハラに配慮する義務化
・2013年:同性間のハラスメントを明記
・2016年:LGBTへの配慮
*LGBT(Q)とは?→性的マイノリティとは、同性に恋愛感情をもつ人や、自分の性に違和感がある人などのことをいいます。「セクシュアルマイノリティ」、「性的少数者」ともいいます。
「異性を好きになるのが普通だ」とか、「心と体の性別が異なることはない、性のあり方は男と女だけである」という考え方の人が多い社会からみて少数者という意味です。性的マイノリティとは、同性に恋愛感情をもつ人や、自分の性に違和感がある人などのことをいいます。「セクシュアルマイノリティ」、「性的少数者」ともいいます。
「異性を好きになるのが普通だ」とか、「心と体の性別が異なることはない、性のあり方は男と女だけである」という考え方の人が多い社会からみて少数者という意味です。
LGBTQとは
最近では、以下のアルファベットの頭文字をとって、「LGBTQ」とも呼ばれています。
L esbian レズビアン(女性同性愛者)
G ay ゲイ(男性同性愛者)
B isexual バイセクシュアル(両性愛者:両性に惹かれる人)
T ransgender トランスジェンダー(体と心の性に違和感がある人。体の性別と異なる性別で生きるまたは生きたい人。)
Q uestioning, Q ueer クエスチョニング、クィア(性自認や性的指向が明確でない人、固定的でない人、定義づけたくない人など。規範的な性のあり方以外のセクシュアリティ。)
(出典:鳥取県https://www.pref.tottori.lg.jp/235803.htm,2025年11月21日閲覧)
・雇用形態の複雑化→派遣先の社員からのパワハラと一体型のセクハラを受けても派遣切りなどの泣き寝入りにあうため、問題にしづらいことも
3. 弱者にしわ寄せされるハラスメント
・ハラスメントの被害者→社会的弱者とされる集団に所属していることが多い
・加害者
→①事業主や上司(もともと権力を持っている)
→②同僚や後輩(性別など同一の指標を用いて集団に)
・立場が弱い非正規労働者(女性、派遣社員、契約社員、パート)の場合→より深刻な状況に置かれることに
・周囲の態度も加害を助長することに
・背景にある差別を意識しセクハラやパワハラを許さない職場を
*コラム6(186-187頁:貧困って「連鎖」するの?)
・生活保護受給率最多(2017年)→過半数高齢者世帯、1割が「ひとり親世帯」
・7人の1人が「貧困」状態に(相対的貧困→「世帯所得が全世帯の中央値の半分である人の比率」)
・親の代の貧困が子の貧困へ
・大学・短大進学率→全世帯平均52.0%、ひとり親世帯41.9%、生活保護世帯19.0%
・国連提唱のSDGs→「あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる」