また「ない」と強弁した文書が見つかった。森友学園問題を巡り、日本テレビが9日、財務省側と森友学園の「面会・交渉記録」が500ページ以上存在すると報じた。

 これまでに明らかになった14の改ざん文書とは別に、2014~16年の交渉記録が残っていたのだ。財務省側と学園の籠池泰典前理事長とのやりとりに加え、昭恵夫人や複数の政治家の名前も記されているという。国会で「交渉記録はない」と強弁していた佐川宣寿前国税庁長官はもちろん、「紙もデータも削除したと承知している」と言った麻生財務相に、「記録の保存期間は1年未満。破棄している」との太田充理財局長の答弁も大ウソだったわけだ。

「今回、存在が明らかになった面会・交渉記録は、既に財務省を捜査中の大阪地検特捜部が押収しているもようです」(永田町関係者)

 つまり、交渉記録はずっと財務省の手元にあったということだ。交渉記録を再三にわたり情報開示請求してきた上脇博之神戸学院大教授は、「以前から財務省が記録を隠し持っていると思っていました」と、財務省の隠蔽をこう看破する。
 
 「昨年3月上旬に近畿財務局に交渉記録を開示請求し、5月初旬に開示決定通知書が届きました。通知書には、もろもろの交渉記録を『開示する』と記載があったのに、同月中旬に実際に開示された資料には交渉記録が一切含まれていなかった。一度、開示すると決めたものを、なぜ後になって開示しなかったのか。もともと、近畿財務局は開示する意思を持っていたが、本省などから何らかの指示を受け、差し止めたのではないか。そう疑われても仕方がありません」

「関与していたら総理も国会議員も辞める」――。財務省のムチャな隠蔽工作は、やはり安倍首相の答弁が原因だったに違いない。