民主使った違法献金か


 8月8日の衆議院予算委員会で自民党の古屋圭司議員が菅直人首相の献金問題を追及し、新事実を明らかにした。

 

首相自身の資金管理団体「草志会」が2007年から09年にかけて「政権交代をめざす市民の会」(以下めざす会)に6250万円を献金し、首相に民主党から1億2300万円が献金されていた事実はすでに報じられてきた。

 

古屋氏の新しい指摘は、鷲尾英一郎、小宮山泰子両議員らにまつわる疑問で、菅民主党の本質を抉(えぐ)り出す性質のものだ。鷲尾、小宮山両氏は07年から09年にかけて、めざす会及び同会と事実上一体の市民の党(代表・酒井剛氏)に、776万円と960万円を献金したことが明らかになっているが、その他に05年12月に各々2500万円を市民の党に献金していたというのだ。これら大口献金の原資になったと思われる資金の流れが官報の記載から見えてくる。

 

両氏の政治資金団体、「わしお英一郎東京応援団」と「小宮山泰子東京応援団」の双方に市民の党系の市議17名が、申し合わせたように個人献金の上限である150万円を寄付しているのだ。その合計金額はほぼそのまま、2500万円ずつ、鷲尾、小宮山両氏から市民の党に献金されている。

 鷲尾氏らに献金した17名の市議の中に井上さくら氏の名前がある。彼女は02年5月29日、横浜市議会本会議場で国旗を引き下ろすべく職員ともみ合い、市議会を除名された市民の党の市議だった。




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