あけましておめでとうございます。

自宅で迎える年越し、年賀状と向き合って終わってしまいそう…。

三が日中,宛名書きが続いているのは例年のことながら…

要領がますます悪くなった気がします。

とはいえ、早々にいただいた賀状を拝見し、一人一人、

あるいはご家族まで思い浮かべる時間は楽しいですね。

年賀状なるものが一般化したのがいつかは知りませんが、

正月くらい、日頃お世話になっている人々を思い浮かべて

じっくり家で過ごしなさい、

という配慮でしょうか?(にしても、寝不足(≧∇≦)

(劇団内は虚礼廃止で失礼しています、悪しからず)


そんなお正月の2日、芝居初観劇で三越劇場へ、初外出。

新派初春公演、河竹黙阿弥生誕200年記念公演「糸桜」と踊り初め。

作・演出の齋藤雅文さんは、若かりし頃出演した

新橋演舞場での独眼竜政宗「愛と修羅」公演の時

ジェームス三木さんの演出助手を務めておられ、

それ以来のお付き合い。

商業演劇の新春公演、しかも初日で、開幕前の口上に始まり、

めでたさ気分全開です。

歌舞伎から新派へ移籍した市川月乃介さん、

宝塚出身の大和悠河さん、座長の波野久里子さん、

みなさん満員の客席に笑顔。


(以下少々ネタバレ)

芝居は河竹黙阿弥の後を継いだ娘糸とその養子繁俊、妻のみつを軸に、

黙阿弥の劇作の継承を、明治から大正・関東大震災を経て昭和まで、

凝縮した形で描かれ笑いも満載、面白かったです。

冒頭シーン、文芸協会の稽古場で「人形の家」を稽古する松井須磨子と繁俊、

そして坪内逍遥の登場は物語の展開を十分に期待させる面白さでした。


「128年の歴史を紡ぐ新派待望の新作…」とあります。

現代劇、歌舞伎、ミュージカルと幅広く手がけてきた斎藤雅文さんの

意欲溢れる舞台でした。

新派も新劇も「新」の字にふさわしい挑戦をすることで、新しい魅力が加わるのでしょう。

これからを考える一日でした。

あでやかな衣装を着けての日本舞踊も楽しみました。プログラムです