今日はかねて予定の座談会を開催。


劇団創立50周年まであと2年。


「真夏の夜の夢」で旗揚げした劇団が


シェイクスピア作品とどう付き合ってきたのか。


なぜ、シェイクスピアなのか・・・興味深く、楽しい2時間。


さて、座談会後にわが愛する瓜生正美顧問と、


地下にある劇団稽古場の真上に2年前開店した


炉端焼き「炉庵」で一献傾ける。


88才。現在入院中のわが母とほぼ同世代ながら現役。


しかもこの数年は俳優業が主という怪人。


文学座の故戌井先生とともに


NHKドキュメントがその生きざまを追いかけたのもうなずける。


私が出会ったのは今からほぼ40年前。


だから、瓜生先輩は40代だったわけだ。


笹塚の当時のご自宅に深夜押しかけたこともあった。


劇団を立ち上げる前、井上ひさしさんとともに放送の脚本を書いていた。


その関係もあって生まれた芝居が「偽原始人」


なにしろ、井上ひさし自身が出て来るんだからびっくり


TVのワイドーショーで、自分の小説「偽原始人」が


子どもたちに悪い社会的影響を与えている


と主張する教育評論家に反論するも自爆!…


というハチャメチャな内容を


けっして大上段でなく、コミカルに描く芝居は、学校公演も含め全国を駆け回った。


釜石では、井上さんのお母様が楽屋まできてくださり


芝居が良かったよと、わざわざ井上さんにお手紙をしたためてくださった。


井上ひさしさん自作ではないしても


今なお、精彩を放つ作品ではないだろうか。


ついでながら、私は入団間もなく、


ワイドショー放送局の


フロアーディレクターと劇中劇で巡査を受け持たせてもらった。


演出は堀口始氏。


さて、今もってダンディな瓜生さん、


間違いなく自分の人生をつくってるし、まだまだ何を始めるかわからない。


遠くも憧れの先輩。