7月20日。


夏休み一日目。


弁当&飲み物をリュックに詰めて朝一番。





智・和「行って来ます」




この日から。


いや、もっと前。


物心ついたその頃から。


和には頭上がんねーんだけど。 


いや。


ほんと。


和って、すげーのよ。





*****





和母「うちの子までいいんですか?」


智母「いや、それはこっちのセリフよ。


和くん、夏期講習行かなくていいの?」


和母「この子が、必要ないと言うので。


可愛い子には旅をさせよ、と言うでしょ。


夫も大賛成よ。ありがたいわ。


勉強なんて本人の意思さえあれば


どこででもできるの。😂


大阪のご実家あてに荷物を送ったわ。


どうぞ宜しくお願いします」





さすが。


この親にしてこの子(和)あり。





親達はPASMOに上限の二万円まで


しっかり補充してくれた。


それぞれの愛情弁当。


和ん家はサンドイッチ、果物に珈琲。


俺ん家は、おにぎり、お茶、お菓子。


それぞれがふたり分より気持ち多めに


用意してくれて


俺たちは親の保護から旅立った。


・・・と言っても。


婆ちゃん家だけど。


電気もガスも水道も


なんならWi-Fiだってまだ契約してるし


父ちゃんの話によると


冷蔵庫にまだ調味料や飲み物も


それなりに残っているらしい。


そこに両家の親が


カップ麺だの米だのスナック菓子だの


飲料のケースだの送ってくれたから


まぁ・・・大掃除合宿、みたいな感じ。





*****





和「青春18切符、一冊ください」





え?新幹線じゃ、ねーの?


あ。今、みどりの窓口ね。





そのまま駅員さんに改札してもらう。




和「ふたり分です」




5回利用出来るうちの2回に


今日の日付を押してもらった。






*必要経費の出納*

収入100,000ー


支出¥11,850(青春18切符)

残高¥88,150ー   7月20日






智「お前、あれ、向いてんじゃね?」


和「あれってなんです?」


智「あれ、は。あれ、だよ。金の・・・


え、と。銀行屋さん、みてーな・・・」


和「ふふふっ。経理、ですか?」


智「そう!それっ」




俺の言いたいこと


なんでも分かってくれる。




和「ほら。


電車を待つ間におにぎり食べて」


智「うん」




梅に、おかか。


海苔を巻いて・・・




んめー。




ぱくぱく食う。


母ちゃんの手作りおにぎり。🍙





智「お前も、ほら。食って」


和「うん」





朝のJRは人、人、人・・・


駅でおにぎり食ったのは、正解。


朝のラッシュは半端なかった。


だけど横浜を過ぎた辺りで人が減って


太平洋が南にキラキラ輝く頃、座れた。





♬この電車は快速熱海行きです。


次は、二宮、二宮〜





お?二宮駅なんてのがあるぞ。


和の作ってくれた旅程表を確認。




7:00   東京発、快速熱海行き10番線
8:59   熱海着4番線
9:06   熱海発、浜松行き3番線
11:41 浜松着4番線
11:45 浜松発、豊橋行き3番線
12:21 豊橋着8番線
12:32 豊橋発、大垣行き5番線
14:02 大垣着
14:10 大垣発、米原行き1番線
14:45 米原着2番線
14:50 米原発、新快速姫路行き3番線
16:13 大阪着5番線




静岡に入ると


今度は、山、山、山・・・で、富士山。


リュックを背負った登山客が


パシャパシャと写真を撮ってた。





はじめのうちは景色を見て


ワクワクして落ち着かなかったんだけど


珍しく隣の体温が


俺より先に寝息を立てた。





和「・・・スー・・・スー・・・」😴




可愛いな・・・




俺にくっついて


安心しきって眠ってる。


首が辛くないように


しっかりフィットするように


ちょっと身体の向きを整えると




和「・・・ん・・・」




・・・あ。


コテン、と。


もう完全に俺に体重をかけて


ガチ寝になった。





ふわふわの髪が


俺の頬をくすぐる。


冷房のガンガンに効いた車内で


コイツの体温が


温かくて、気持ちいい・・・





寒くなんないように


ぎゅっとくっついて・・・


はぐれないように


手も繋いで・・・


俺も・・・ZZZZZ・・・💤😴・・・







見守り隊が日に日にどんどん増えていく・・・😂

とうめいたん以来か。あ、夏疾風⚾️以来か。

ありがたきかな(^^)

皆さま、ふたりをよろしくお願いします。