(熱血の相葉!!)

 



古典の先生のお手伝いで


職員室まで往復すると


国語教官室の前に事務長先生👓✨がいた。





古典の先生「立ち聞きですか?」


事務長👓✨「人聞きの悪い。


先生、管理責任問われますぞ」


古典の先生「そのカメラは、なんです?」


事務長👓✨「決定的瞬間を押さえて


警察に提出しようと!」


古典の先生「・・・・・・協力します」




え?警察?


そんな修羅場なの?


中に、和くん居るよね?





俺は小柄な古典の先生の後ろから


その画像を覗き込んだ。





*****




和「あの男・・・って・・・


そんな・・・


相葉さんはっ。


と、友達ですっ。


僕は・・・友達、少ないけれど・・・


相葉さんは、ホンモノですっ。


幼稚園からずっと一緒で・・・


これから先もっ


ずっと・・・変わらず友達の・・・


ずっと・・・付き合いを続けていく・・・


信用のおける・・・


あなたにだって居るでしょう?


翔さん、とか。潤さん、とか。


・・・友達・・・というか。


信用できる・・・人・・・」






*****






💧


ジーンとした。


お部屋の和は。


いつもクールに澄ましていて。


あまり自分の気持ちを語らないし。


人から誤解されることも多いけれど・・・


一本、筋の通ったものを持っていて


人として、ちゃんとしている・・・


俺の、幼馴染で・・・


ホンモノのマブダチで・・・


かけがえのないツレ、だ。





しかも。今。


俺のこと。





和「ホンモノの友達で


信用できて


これから先も


ずっと付き合いを続けていく」






そう言ってくれた。






俺は。


友達として。


何を返してやれる?


お部屋の和に。


ホンモノの友達として・・・





相葉「あのっ。


こういう行為は、よくないと思います!」


事務長👓✨「しーっ。静かに」


古典の先生「相葉くん、続けて」


相葉「二宮は、自分で戦えます。


こんな・・・立ち聞き、とか。


盗撮、とか。


人として卑怯なことは


やっぱり良くないと思います!」


古典の先生「相葉くんの言う通りです。


この画像は消しますね。ぴっ」


事務長👓✨「ああー!」


古典の先生「しーっ。授業中ですよ。


相葉くん、このカメラに映像残ってないか


確認してちょうだい」


相葉「はいっ」





和くんは、マブダチだ。


不名誉なことが残らないように


そのカメラをチェックすると・・・





相葉「・・・・・ぴっ」


事務長👓✨「相葉くん。


今の、ぴっは、なんですか?」


相葉「人の恋路を邪魔する奴は・・・


え、と。なんだっけ?」


古典の先生「馬に蹴られて死んでしまえ」


相葉「あー、それ!それだ」


古典の先生「いつかテストに出します。


覚えましょうね」


相葉「はいっ」





危ないところだった。


事務長、分かってないみたいだから


よかったけれど・・・





和くん・・・完全に重なってた・・・





しかも。


なんか・・・聴こえてくる・・・


いざ、なうで聴こえてくるのが、やばい。




👂👂👂




ちゅっ・・・んちゅっ・・・💋




和「・・・んっ・・・」


智「・・・っは・・・」




ふ、ふたり。


中で、何してんの?





事務長👓✨「カメラ、返してください」


古典の先生「ノックして、入りますよ。


管理責任ありますからね」


事務長👓✨「え、あとちょっとなのに」


古典の先生「悪趣味な事はやめてください」


事務長👓✨「あ!


データ・・・全消去されてる・・・」


相葉「すみません。


俺、なんか変なところ触ったかも・・・


よく分かっていなくて、すみません」




ペコペコ頭を下げて謝った。




古典の先生「完全なる事故ですねー♬✌️


正義感の強い熱血の相葉くんが


どこまでも正解です。


では。・・・コンコン。入りますよ」





和「・・・・・」👀


智「・・・・・」👀





古典の先生「二宮くんの時間割は


二時間目のコミュ英だけかな?」




和「はい」




古典の先生「その間。


お客さまをこちらでお預かりしています」




和「はい」




俺とお部屋の和は。


一緒に教室へ向かった。




あの人が・・・


ここ半年で和くんを


ぐっと大人にしたのか・・・と


振り返って見ると・・・




昨日の着物の人だと気付いた。


神楽坂の料亭で見かけた人。




相葉「あの人、昨日女の人連れてた?」


和「彼女じゃないんだって」


相葉「それ言いに、ここまで来たの?」


和「うん」


相葉「わざわざ?」


和「うん」





へー・・・


・・・そっか。


そう・・・なんだね・・・




相葉「一応、念の為、確認・・・」


和「なに?」


相葉「あの人、男の人だけど・・・」


和「だから、何?」


相葉「いや、その・・・男同志・・・」


和「それが、何?」


相葉「いや。・・・いいんだ」




いいんだ。


そんなこと、どうでも。


俺。


和くんの友達、やめないから。


この先もずっと。


付き合いを続けていくから。


和くんを、応援したい。


男同志で・・・キスしてたこと


永遠に黙ってる。


他の誰が何を言っても。


俺は、和くんの味方でいたい。


これから先も、ずっと・・・