(和)
・・・あ・・・
携帯電話が振動していた。
・・・誰・・・?
僕は携帯を開いて時間を確認した。
・・・12時を少し過ぎている。
母さんから一回だけLINEが入ってた。
母LINE「大野さんから連絡を貰いました。
お言葉に甘えて休ませてもらってください」
え?・・・えええ?👀❣️
僕は飛び起きた。
・・・大野さんの部屋だ・・・
智「大丈夫?」
大野さんが冷たい水を持ってきてくれた。
和「母さんからLINEが来て」
智「あぁ、昨夜、LINEを交換したんだ」
・・・
・・・・・
僕、まだ交換してない。
智「二宮さんの連絡先も、聞いていい?」
僕は携帯電話を差し出した。
智「横になってて。あ、解除して」
僕は指で携帯を押さえてから渡した。
大野さんが楽しそうに操作してる。
和「今夜・・・泊めてくれるの?」
智「ふふ・・・うん」
和「明日のスーツ・・・」
智「明日、休ませてもらえるぞ。ほら」
相葉さんからのLINEには
年休を消化するように書かれていた。
明日は・・・土曜日で忙しいのに・・・
智「俺も明日、休み」
・・・え・・・❣️
僕は大野さんの部屋着を借りた。
智「はい。これも。置き場所はここね」
・・・歯ブラシだ・・・
僕の置き場所を作ってくれた・・・
和「シャワーもお借りしていいですか?」
智「・・・うん。どうぞ」
そう言って、お風呂のボタンを押し
新しい下着もタオルも用意してくれた。
お湯張りの横で髪と身体を洗った。
髭剃り・・・持ち歩いてないや・・・
うっすら生えてるような気がして
ゴシゴシ石鹸で洗った。
薄くなる訳でもないのに。
折角お湯を張ってくれたから
ゆっくりと浸かって・・・
・・・今夜泊めてくれて・・・
明日もお休みだったら
もしかしたら・・・もしかしたら・・・
そう思うとドキドキしてきた。
念入りにあちこち洗って
洗面台でドライヤー借りて歯磨きして
和「お風呂、ありがとうございました」
ペコリとお辞儀をすると
智「寝室・・・あっち」
パソコン💻の画面を見ながら
指でそっけなく案内された。
・・・お仕事、忙しいんだ・・・
僕は大野さんの寝室をお借りした。
大野さんのベッドに横になって・・・
自分の心臓の音が耳にこだまする。
眠れないよ・・・
あ、お花は、どうしたかな?
僕はそーっとリビングに戻った。
(智)
男同士のやり方、検索、ピッ
・・・なるほど。
受ける方は、痛いのか・・・
和「・・・あの」
!!!
智「・・・何?」
和「お花、生けてあげないと」
そうだった。
流しのところに、洗面器に入れたままだ。
ふわりとうちの石鹸の香りがした。
智「俺もシャワー浴びてくる。自由にしてて」
慌てて画面を閉じて風呂へ駆け込んだ。
二宮さんのカラダに俺を刻みつけて
ちゃんと、恋人同士になっておきたい。
俺のカラダはどこもかしこもビンビンで
熱り勃つそこは二宮さんの柔肌を求めて
冷たい水を被っても
まったく落ち着かない。
もうそのまま、バスローブを羽織って
出ることにした。