CAST：小雪、田中偉登、吉沢悠、朝倉あき、リリー・フランキー、他
世界で初めて盲ろう者の大学教授になったという福島智さんとその母・礼子さんの姿を描くドラマ。監督は「パーフェクト・レボリューション」の松本准平。
🎬🎬🎬 （５段階評価）
実話とも知らず、特に予備知識もなく、小雪が出ている、くらいの感覚で観始めた作品だったが、とても良かった。
小学生で失明し、18歳で聴覚も失ってしまった智さん。それを演じた子役、役者の演技が素晴らしかった。どこかドライな父親とは違いどんな事でも息子のためにと努力を重ねる母親の愛情。演じた小雪も代表作と言えるくらいの熱演で心打たれた。
そんな愛の積み重ねは智が後半会話の手段が点字しかなくなり、「今や紙切れ一枚の関係か」とつぶやくシーンがあるが一枚どころでない厚みを感じさせる。そこからさらに母親が生み出すある手段も今、盲ろう者に大きな光を与えているというから感動的だ。
ただ、そんな彼が大学教授になるにはまたさらに大きな努力もあったと思うし、そこのドラマも出来れば観たかったな・・とは思いましたが、よくできた感動作には違いありません。
（2022 GAGA） 1時間53分
（鑑賞:2024 3・18 配信レンタル）
