監督:水田伸生
出演:須賀健太、篠原涼子、安藤希、杉本哲太、北村一輝、西村雅彦、他

(2006 松竹) 2時間3分

一色まことの人気コミックを実写映画化。今やTVドラマや映画での演出で引っ張りだこの水田伸生の長編映画監督デビュー作です。

「幽霊」って事で水木しげるのような妖怪も出て来て・・みたいな話かと勝手に想像してましたが(笑)ある事がきっかけで普通の姿の人間の幽霊たちがわんぱく少年・一路の前に現れる。その幽霊たちは一体何者なのか。そして大人たちにはある辛い過去があるようだが、それは何なのか・・・

前半はそんな彼らのドラマ、後半はタイムスリップ要素もあり、という面白さの中に親子の思いを軸にした大森寿美男の脚本に感動させられるシーンもいくつか登場するが、クライマックス、とってつけたように映画的スケールを狙った海上での大仰な一幕にはついていけなくなる。最後までムードを統一させてほしかったところ。今や立派に成長した須賀君のやんちゃだけど、真っ直ぐな演技が可愛らしい。

(鑑賞:2020 6・20 配信にて)