(鑑賞:2019 6・18 テアトル梅田にて)

監督:黒沢清
出演:前田敦子、染谷将太、柄本時生、加瀬亮、他
ストーリー:いつか舞台で歌を歌うこと夢を胸に秘めたテレビ番組レポーターの葉子は異国の地でのバラエティロケに挑む。が、なかなか進展しないロケにクルーは苛立ちが隠せずにいたが・・・

(2019 東京テアトル) 2時間0分

前田敦子の魅力を余すところなく映画に

「岸辺の旅」などの黒沢清監督による全編ウズベキスタンロケのロードムービー。「Seventh Code」でもタッグを組んだ前田敦子主演ですが、いやあ、監督は彼女が好きなのでしょうね。全編出ずっぱり、彼女の魅力が溢れている作品だと思う。バラエティで無茶なロケをやらされても、笑顔でリポートしたり、途中から現地の衣装を身に纏い、自らカメラ持ちリポートしたり、途中からは葉子の夢である歌。熱唱するシーンも出てくる。とにかくいいのだ、彼女。雑踏した街並みの中で息を呑むような美しい自然もあるウズベキスタン。現地人との交渉など上手くいかない事も多々あったり、くだらないロケも次第に意義のあるものに気持ちが変わっていくように、人間の成長はちゃんと踏み出す1歩にある。好み別れる作品だとは思うけど、そういう意味では気持の良いラストだった。

3.5/5点