ある日の大和さんとの会話。

 

大和さん「恥ずかしい話なんだが…俺、借金で首回んないだよ。」

 

私「え!だって大和さん、回りの人によくカネ貸してるじゃないですか!?

大和さんがやってる会社(ダイワ)の『ダイワ商品券』もいつも人気で、他社の商品券よりも希少価値が高いから高レートで交換されてるじゃないですか。

一体誰から幾ら借りてるんですか?」

 

大和「いや、そのダイワ商品券なんだが、妻や社員たちから何千枚と借りてるんだ。それを返すのにまた妻や社員から借りてる始末さ。」

 

私「?…は?…誰かからカネ借りてる話じゃないんですか?」

 

大和さん「ダイワ商品券だって、ダイワ内じゃカネと一緒だろ。

ダイワの中では支払い事は全部ダイワ商品券で行ってるんだ。

俺は社員達が使ったダイワ商品券の中から一定量を回収して、それをまた社員達に分配してるんだが、それがいつも足りなくて商品券を作ってる妻から借りて社員に配ってるんだ。」

 

私「なんだかよく分からないんですが…足りないならもっと商品券を作ればいいじゃないですか。

前から思ってたんですが、大和さんいつも『商品券の数が足りてないせいで商品が売れ残って困る』って言ってるじゃないですか。

他社はもっと商品券を作ってそれを世間に撒いてるんですから、大和さんだってそうすべきだと思いますよ。」

 

大和「いや、それをやるとダイワ商品券の価値がなくなってしまう。社員が商品券の価値を信じなくなって誰も使わなくなってしまう。社内の商品の値段も崩れてしまう。」

 

私「考えすぎじゃないですか?だって現状足りてないんでしょ。足りるように作り足したって何も問題なんて起きないと思いますよ。」

 

大和「今朝も妻からまた大量に商品券を借りてしまった。このままだと妻への利息が払えず俺は破産してしまう!」

 

私「大和さん…、多分それマヌーサにかかって変な幻影と戦ってるんだと思いますよ。

少なくともダイワ外の人は誰もあなたが借金で破産するとは思っていないんで安心してください。」