8月23日は朝刊各紙が

「韓国、軍事協定を破棄」

について報じました。

韓国大統領府は22日、日本との軍事情報包括保護協定(GSOMIA ジーソミア)の破棄を決めたとの発表した。大統領府高官は、日本政府が安全保障上の輸出管理の優遇措置を取る「ホワイト国」からの韓国除外を決めたことを挙げ、「両国間の安保協力環境に重大な変化をもたらした」と指摘。協定を続けることが「われわれの国益にそぐわないと判断した」と主張した。

(8月23日 産経新聞一面)

 

軍事情報包括保護協定(GSONIA)とは、国や機関同士で軍事上の機密情報を提供し合うにあたり、第三国への情報漏洩や目的外を防ぐために結ぶ協定と定義されています。

GSONIAは1年更新で、90日前に終了の意思をどちらかが書面で通告しない限り自動更新されるものでした。

その「90日前」にあたる日が今月24日となり、韓国としては次年の更新は行わないことを決定したということになります。

 

 

韓国政府は日本が韓国を輸出貿易管理に関するグループA(ホワイト国)から外されたことに対する対抗措置として、8月1日の時点で協定破棄について言及しており、下記の動画の後半で海上自衛隊元海将 伊藤俊幸氏がそのことに触れています。 

https://www.youtube.com/watch?v=aSSNTVZc0hA

(文化放送「おはよう寺ちゃん活動中」より)

 

伊藤氏によれば、協定は2016年に韓国軍から求められたものであり、破棄すれば困るのは韓国軍である。と語っています。

事前にちらつかされていたこともあって、日本政府高官が「文在寅大統領のこれまでの流れで言うとだめだろう」と冷めた表情で語っていた、と産経新聞が3面で報じているように、今回の韓国の決定は日本政府としては特別以外なことでなかったと考えられます。

 

上記の動画で伊藤氏が語るところによれば、そもそも軍事情報に関しては米軍がトップにあり日本・韓国はその下に並列する関係にあることから、韓国軍からの情報がなくて日本が困ることはなく、反対に韓国軍は北朝鮮が飛ばしたミサイルの距離さえ自衛隊から正されている始末であるそうです。

逆に、「怒るのは米国。日本と韓国で情報が共有できるなら、米軍は情報が一緒くたにできるが、両国が繋がっていないと、米軍としては『日本に関する情報は韓国に渡せず、韓国の情報は日本に渡せない』ので情報の選別を行う必要が出てくる。」と語っています。

 

その伊藤氏の言葉を裏付けるように、米国防省は22日「文在寅政権の決定に強い懸念を表明する」と声明を発表し、ボンぺオ国務長官は「失望している」と明言しました。

また北朝鮮は24日朝、日本海に向けて短距離弾道ミサイルを2発発射しましたが、日本の防衛省は発射から30分足らず、韓国より約25分早くミサイルに関する情報を発表し、日本政府の情報収集に破棄通告は影響を与えないとの認識を示しています。

 

韓国は協定破棄の理由について、8月15日の光復節で「日本に対話の手を差し伸べたが、日本は何ら反応を見せず感謝の言葉すらない。無視を続け我々の国家的自尊心を傷付けた。」と述べていますが、

https://www.youtube.com/watch?v=7Wj6mBoGyNw

(【報ステ】日韓GSOMIAの破棄 各国の反応は(2019/8/23))

 

本心から言っているのであれば、驚くべきメンタルです。

甘やかされて育った子供が、なりふり構わず喚きたてて親の関心を引こうとしている様子とよく似ています。

韓国としては日本が困りそうなことが出来れば何でもよかったのかもしれませんが、それによって米国をも怒らせ、自分たちの安全をも脅かすような決定さえしてしまうというのでは、それはもはや国家として危険な存在とさえいえます。

 

本当は韓国政府だって日本がいなければ韓国経済が立ちいかなくなることを理解していることでしょう。

自分達を被害者に、日本を加害者にすることで、散々、国際社会からみてもあり得ないほどに日本に甘えてきたということを本当は薄々理解しているでしょう。(そう期待したいのですが…)

 

それでも今まで散々反日をしてきて、日本と日本人を侮辱することで憂さ晴らしをしてきた手前、いざ怒りを示すようになった日本に対して、頭を下げることが出来なくなってしまっているのです。

頭では分かっていても、感情が日本に頭を下げることを拒否している。

それが今の韓国政府の状態なのかもしれません。

 

しかし日本としては「そんなことは知ったことではない」「もはやそんな隣国とは付き合いきれない」。

ここ数年で多くの日本人が韓国にそう考えるようになったのです。

 

 

 

文在寅個人としては、日本に対する強硬な姿勢を崩さないことで、政権の支持を固めたいという目論見もあるのでしょう。政権支持率が落ちてくると反日を行うのが歴代の韓国政権常套手段です。

また2020年には韓国の国会議員の総選挙があるということで、与党として選挙に勝つために反日の手は緩められない、そういう面もあるかと思います。

文在寅の側近のスキャンダル隠しという話もあります。

 

ただ日本および米国にとって一番厄介なのは、革新系で親北思想の持主である文在寅が、本気で日米(そしてそれを始めとする自由主義国)と手切れをし、金正恩に呑み込まれることを厭わずに南北を統一を実現し、中国と同盟関係になることです。

 

核保有した反日国家「統一朝鮮」の誕生。

冒頭では、協定破棄は日本にとって影響なしと書きましたが、このシナリオは日本にとって最悪かつ狂気に満ちたものです。

 

結局、日本が何で散々不快な思いに晒されながらも韓国を友好国として扱ってきたかといえば、第二次半島有事の際には韓国を北からの防波堤に使うつもりだったからです。

韓国が「あちら側」に行ってしまったら、日本列島の危機は極めて現実的なものとなります。

 

当然、安倍政権としてもその最悪なシナリオを見据えた上で、韓国と向き合っている最中なのでしょう。

今後の政府の動向にも注目です。

 

そんな文在寅ですが、金正恩からは「本当に見るも厚かましい人間だ」と完全に見下され、罵られています。

冒頭の動画の前半で伊藤氏が言及していますが、現在北朝鮮が発射している短距離ミサイルは完全に韓国を標的にしたものであり、金正恩としては、統一朝鮮は歓迎するとしてもそれはあくまで金王朝による武力統一しか頭にないのだと思われます。

 

韓国人にとっては南北統一は民族の悲願ではありましょうし、統一朝鮮が誕生すれば本気で日本を凌駕する国になると信じているみたいですが、しかしそれでも北朝鮮に呑まれる形での統一は不幸なことだと思われます。

 

そういう危機感もあってのことでしょうか、現在韓国では文在寅の退陣を迫るデモが数10万単位で行われているとのことです。

 

国内外に危機を撒き散らしながら、韓国は取り返しのつかない所にまで漂流していくのか。

それとも韓国国民の手によって退場させられ、自由主義国家の一員としての地位を守るのか。

韓国人にとっても今は瀬戸際にあります。

 

 

韓国のGSOMIA破棄。

ことは単純な「反日」の枠を超えた、より大きな動乱へと進む可能性を孕んでおり、今後の様子が注目されます。

 

 

 

 

 

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